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公開45周年で初めてカリオストロの城を観た感想


⚠️ネタバレあり
ヘッダーは『ルパン三世 カリオストロの城』より引用。


今更初見のカリオストロ

初めてこの映画を映画館のリバイバル放映で観てきました。

カリオストロの存在は前から知っていたし、名言なんかもちょいちょいネタにされてるのを聞いていたのですが、ストーリーなども知りませんでした。 

12/1は映画の日ということもあり、折角なので何か観ようと思い辿り着いたのが、ちょうど45周年でリバイバル放映をしていたカリオストロの城でしたー。

ルパンの映画を観るのもほぼ初で、ルパンに関して知っているのは、テーマ曲と、昔再放送していたテレビアニメシリーズ(祖父がBSで撮ってくれていた)のみでした。

それでは、ネタバレ有りの感想開始です。


なんて綺麗なロマンスなんだろう

観終わってまず思ったのは、これでした。


兎に角!ルパンとクラリスの関係性が綺麗すぎる…!!


なんだこの完璧なラブロマンスはーーーー!!


叫びたくなりました。

ルパン三世カリオストロの城より引用

ルパンは幼い頃のクラリスを知っていて、昔助けられたことも、それに恩を感じていることすら話さず悟らせずに姫様のピンチとなれば王子様が如く助ける。
しかし「俺のように薄汚れちゃいけないんだよ」と言い、決して対等の恋人という土俵には上がってこない。。

伯爵のことを「ロリコン野郎!」と言ったわけだし、自分の怪盗という立場もあり恋人にはなれないのかもしれませんが、その上でめちゃくちゃカッコいい白馬の王子様的役割を果たしたまま去っていくんですよ。姫様の心を盗んで行って。何これズルすぎる。これが盗賊か。

ルパンから見たクラリス
→幼い頃を知っている
→自分を敷地に入り込んだコソ泥であるにも関わらず助けてくれた綺麗で無垢な存在。

クラリスから見たルパン
→会った記憶はないけど懐かしい感じを感じ取っている
→自分が危険になることを厭わずに見返りなく助けてくれる紳士なおじさま。去り際まで完璧。

となっている。
なにこれ、ズルすぎでしょ。  


幼い頃の純粋な感情

ところで、初恋の人の名前って覚えていますか?
リアルで話題にしないようなテーマだけど、覚えている人って多いんじゃないかと思います。ちなみに私の父は覚えていました。そしてそれを娘の私に言うという…私は父の娘であると同時に母の娘でもあるんやぞ…複雑な気分でしたわ。

話を戻して、特に初めて付き合った人、初めてデートした人だとか、そういう大人になってからの何かのフィルターを通さずにただ純粋に「カッコ良い」「可愛い」「綺麗」「優しい」だとかの単純な理由で見られた時期の人って、その後の人間関係を構築する上でのスタンダードにもなるし、特別な存在だと思う(忘れたい場合もあるだろうけど)。

思い出の中で、ルパンとクラリスはお互いが完璧な存在として今後も心の中に存在し続けるのだろうなあ〜と思うと…もうこれはアクションとかカリオストロ家の光と闇とか政治的背景とか吹っ飛ばしてロマンスでしかないだろうと言う気がしてしまった。


色々な作品のオマージュやインスピレーション元なのだとも分かった


カリオストロの城では、観ていて他の作品を連想させるものも多かった気がする。
それだけいろんな人のインスピレーションの元になってるんだろうなあ。

・ルパンがクラリスに薔薇を渡して慰めるシーン→コナンの黒羽快斗(怪盗キッド)とヒロインの中森青子の時計台のシーン。

青山剛昌 まじっく快斗より引用
ルパン三世カリオストロの城より引用
薔薇の手渡しはキザなキャラの鉄板なのかな?


・「奴はとんでもないものを盗んでいきました…」→昔ニコニコ動画(当時たぶん全盛期だった)で見た動画のアレだ!

ルパン三世カリオストロの城 より引用


伯爵としたくもない結婚式を挙げさせられて目が死んでいるクラリス→ミュウツーの逆襲に出てくるミュウツーに操られたジョーイさん?

映画ポケットモンスターミュウツーの逆襲 より引用
ルパン三世カリオストロの城 より引用

など、色々な作品のオマージュやインスピレーション元なのを感じて、この作品が良いと言われ続けている理由や本当に好かれてきた理由を間接的にも知ることになったのでした。

さすが有名な作品だけあるなあ。今まで観ていなかったのが悔やまれる。


まとめ、ほんとうに良いロマンスだった

入場特典のミニ色紙。

大人になると、恋愛には色々なフィルターやルールがくっついてくる。

それは、世間一般で言われる評価によるものだったり、自分や相手の立場だったりするものも大きいと思う。

純粋に相手のことを好ましく思って、相手のために何かをしてあげるのは、単純だけど大人になるほど難しいことだと思う。立場などもあるし。

なので、こんな純粋で綺麗なロマンスを観ると感動するし、浄化される。なんならダメージも食らう。
現実には難しいことなのだとも分かっていて無意識に比べてしまうのでため息も出てくる。

最初は「昔のアニメってこれから動く場所だけセル画で、背景とは描き方が違はらわかりやすいよね〜」とか「このコミカルなカーチェイスはほんと昔っぽいなあ」とかのほほんと見ていたけど、どんどんストーリーに引き込まれるし、意識を飛ばす瞬間もなかった。

私はつまらない映画だと観ている最中に意識がどこかへ飛んでゆくのですが、それが本当になかった。

公開から45年後になってしまったけど、この映画をスクリーンで観られて良かったなーと思ったばくの子なのでした。

おしまい。


https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B071RBY1LP/ref=atv_dp_share_cu_r

配信でも見られるっぽいけど、やっぱり映画館のスクリーンで観る映画は最高でしたー。

ディスクもある。(しかも、ブラックフライデーセールだ)

有名なテーマ曲はもちろん良いし、銭形とルパンが共闘してヘリに乗り込む場面の曲や、最後のルパンの活躍シーンで流れるアップテンポな曲が好きなんですよね。

この曲がかかったから大丈夫!ってなる。

わ、高い!
でも映画を観た後だとちょっと欲しくなってしまう。。

最後の伯爵が時計の針にやられるシーンは描写なかったけど結構エグいですよね。



ルパンファミリー(銭形含む)ってほんと良いキャラが多くて、テレビシリーズしかほぼ知らないけどあい愛着がいつの間にかできてしまっていたみたい。
そんな魅力がありますね。

ではでは。


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ばくの子
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