みいちゃんと山田さん 連載版感想〜6話目(1)「夢」〜
前回の記事はこちら。
※ヘッダーはみいちゃんと山田さん(亜月ねね著)からの引用。
注意⚠️
・ネタバレあり
・みいちゃん=神経発達症の視点で読んでいます。
・個人の感想です。批判は受け付けません。
それを理解できる方は下記の感想へどうぞ〜。
今までにないほのぼの回だあ〜。
みいちゃん、ハムを飼う
ハムスターが増えてしまったので、引取り手を探しているというおじさん(客?)登場。
まだ小さく毛も生えていないハムの子を見て「かわいいーっ」と言うみいちゃん、可愛いか疑問に思う山田さん。
確かに毛も生えてなくて、血管の見える幼体は可愛いよりもグロいかも。山田さんの感性はわかる気がする。もう少ししたら可愛くなっていくんだろうけど。
みいちゃんは飼う気満々。止める山田さんですが、聞く耳を持ちません。
「みいちゃん、子供いっぱい作って大家族のママになるのが夢なの。だから大丈夫だと思う!」
最期を知っているだけに、無邪気なみいちゃんの夢が切ない。。
100ワニもそうだけど、みいちゃんが最期殺されてしまうことを読者は知っているわけで、それでこの未来に希望を持っているみいちゃんを見るという…そして構成も上手いな。
みいちゃん=境界知能という目線で見ると複雑な回
このみいちゃんの「将来の見通しが建てられない」「でも言動は純粋」なところは、神経発達症(発達障害)や境界知能っぽい気もする。
ハムスターを飼いたい、飼えると思っている。でも、実際の普段の様子は忘れ物をよくするし、遅刻しまくるし、金欠だし、、第三者目線ではとても飼えるように思えない。自己認識の弱さ。
私も正直この時点で、みいちゃんがちゃんとお世話できるのか疑問だし、山田さんと同意見だ。
小さい子どもが母親に「犬猫飼いたい!」と主張するのと似ている気がする。買ってもらえないか、運良く買ってもらえたとしても結局お世話は親がする、、みたいな。
女の子のハムカツへのそれぞれの反応が面白い
そして3週間後。
ハムカツは正式にみいちゃんの元でお世話されることに。
幼体だったハムカツは毛も生え揃い、可愛らしい外見に。
「ハムカツ小さくてあったかい〜〜」とご満悦のみいちゃん。
「わっ、私もだっこしたい」
とツンデレっぽい山田さん(可愛い)
「映えるーっ!かわいいーっ!」
とハムカツと自撮りをするココロちゃん。(うん、自己肯定感高そう)
「ちっちゃいね…かわいい…♡」
握り潰しそうな気配のある桃花さん。
もしかしてキュートアグレッションです??
桃花さんちょっとSっぽい…。
でもこうして見ると、キャラのそれぞれの反応が個性的で面白い笑
珍しいほのぼの回だあ〜。
そしてハムカツはみいちゃんのお家へ…。安定の汚部屋だけど、ハムカツのために物が散乱しているテーブルを空けてあげます。(テーブルを空けることに意識がいって、ゴミをそのまま下に落とすという…)
みいちゃんなりの愛情はある…。
まとめ
全体的に平和な回だけど、みい山は全体的に先のない未来が決まっている哀しさがある。
最初にも書いているけど、みいちゃんの夢を思うと哀しい。
だって、読者はみいちゃんが山田さんと出会ってから12ヶ月で殺されてしまうことがわかっているから。
みいちゃんの夢は絶対に叶わないのがわかってしまっている。
それに、ハムカツですらちゃんとお世話できるのか?と心配されるほどの生活能力だし。
それでも純粋に未来を信じて疑わないみいちゃんに切なさを感じる…。
でも今回は全体的にほのぼのした回だったと思う。
次回もそうであれ〜。
次回に続く。
以下、関連図書的なもの&追記
書籍化だ〜。楽しみ。描き下ろし1pとイラスト、あとがきもあるらしい。
無料で読める。色恋営業のリアル?が描かれてる。
ホス狂いには縁がないけど、実際こんな感じなのかなあ。
ホストは女と女の戦いっていうのには納得。
トー横、夜界隈の人たちの日常?なんていうか都会ならではなことが多いかもしれない。
ダイアナ名義の書籍。
文学的ですらある。。
みい山を読んでいて感じる複雑さは、アルジャーノンを読んだ時の感情とも似てるかも。切ない。
数年前で話題になった本。
みい山5話(1)でも紹介したけど、犯罪を犯すかは別として、みいちゃんもケーキが切れるかどうか怪しい気がする。
追記
みい山のみいちゃんを見ていると、ケーキを切れない非行少年たちを思い出すってブログにも書いたけど、まさかの作者のXにこんなものが。
https://x.com/azuki_nene/status/1738764180893872357?s=46
みいちゃん=ケーキを切れないは公認だったのか…!
おしまい。
みい山感想ブログ
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