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グッド・トイ2024発表!受賞おもちゃの中から、私のおすすめ4選
10月27日、「グッド・トイ2024」の受賞式が東京おもちゃ美術館(東京都新宿区)で行われ、「グッド・トイ大賞」など各賞が発表されました。
このグッド・トイは、全国の「おもちゃコンサルタント」資格認定者の投票で選ばれるものですが、実は私もおもちゃコンサルタントの資格を2000年に取得し、その後おもちゃコンサルタントマスターも取得しています。
また、グッド・トイの選考委員として、この10年ほど選考にかかわっています。
そんな、私にも縁の深いグッド・トイ。今回は、グッド・トイ2024のご紹介と、受賞おもちゃの中から、私が特におすすめしたいものをご紹介します。
遊びのスペシャリスト「おもちゃコンサルタント」が選んだおもちゃ
そもそも、グッド・トイってご存じですか?
遊びのスペシャリストである全国の「おもちゃコンサルタント」たちが推薦・投票して選ぶおもちゃのことです。
子育て中の方や保育者がおもちゃを選ぶ際の目安になるようにとの願いを込め、約40年も続いている賞制度です。
全国の「おもちゃ美術館」の運営などを行っているNPO法人、芸術と遊び創造協会が主催しています。
グッド・トイは
・健全なおもちゃ
・ロングセラーおもちゃ
・遊び、コミュニケーション尊重おもちゃ
という3つの方針と、
・美しい色と形
・心地よい音
・動きのバリエーション
・感触のよさ
・適度な大きさと重さ
・丈夫さと壊れにくさ
という6つのポイントにもとづいて選考されています。
グッド・トイ2024は37点が受賞
今年、グッド・トイに選ばれたおもちゃは37点でした。
積み木やブロックのような構成玩具からままごとおもちゃ、アナログゲームまで多くの種類があり、素材もさまざまです。
日本の木で日本のおもちゃ作家さんが作ったおもちゃもあれば、海外のメーカーのものもあります。
共通点は、子どもの五感に訴えかけ、遊ぶ力をのばすものであるということ。
そんな今年のグッド・トイの中で、最もおもちゃコンサルタントの支持を集めた「グッド・トイ大賞」には、ドイツの老舗おもちゃメーカー、ベック社の「トレイクーゲルタワー」が選ばれました。
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ブナ材のタワーを、色とりどりのビー玉がくるくる回りながら落ちていきます。複数のビー玉が、先になり後になり転がる様子には、大人も子どもも心を奪われ、じっと見つめてしまいそう。形や動きの美しさ、最後の鉄琴も含めた心地よい音、シンプルにして、何度もくり返し遊びたくなる点が、美しさが高く評価されました。
そのほか、国産の木を有効活用したおもちゃに贈られる「林野庁長官賞」や「多世代交流賞」「ユニバーサル賞」「芸術と遊び賞」の各賞に選ばれたおもちゃは、公式サイトで発表されていますので、ご興味のある方はご覧くださいね。
私のおすすめグッド・トイ2024 その1.
キッズキャンプギア(村上木材株式会社)
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薪を割るところから始めます。コンロとテーブルを組み立てて、お料理スタート。細かなところまで本物そっくりの、木製のキャンプごっこセットです。
コロナ禍でアウトドアを楽しむ家族が増え、おもちゃの世界にもキャンプやアウトドアをテーマにしたものが増えてきた、というお話を以前の記事で書きました。
このおもちゃは、自然を感じる木製で、自然を楽しむキャンプの楽しみを再現しているところがいいなと思いました。肉や魚は、ひっくり返すと裏面に焼き色がついていて、お料理気分も盛り上がりそうです。ままごと好きな男の子は自分の出番と飛びつきます。
私のおすすめグッド・トイ2024 その2.
ゆとり玩具クッコル(小枝ワークス)
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マグネットの仕込まれた部品で、ホワイトボード上にコースを作り、玉や車を転がし最後に木の葉のゴールに入れば完璧です。
コースを作って玉を転がすおもちゃは各社から出ていますが、この「ゆとり玩具クッコル」のいいところは、マグネットがつく場所ならどこでも遊べるところ。おうちのさまざまな場所が遊び場になり、親子で一緒に遊べます。レールのちょっとした角度で転がる勢いが違い、大人の方がコース作りに夢中になりそうです。
私のおすすめグッド・トイ2024 その3.
輪投げ(柴田木芸社 シバモク・ショップ)
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ゆるやかな曲線を描いた形、天然木の木目が美しいです。手触りも良く、木のぬくもりが心地よく手に伝わってきます。
輪投げはどこにでもあり、誰もが遊んだことのあるおもちゃですが、だからこそ美しく、使っていないときにも楽しい気持ちになるものに仕上げたメーカーさんはすばらしいと思いました。
私のおすすめグッド・トイ2024 その4.
アスレチックランドゲーム(タカラトミー)
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以前から展示会で注目していたおもちゃが受賞しました!
公式サイトに私の書かせていただいたコメントを引用します。
一目見て誰もが遊びたくなるおもちゃです。
たたく、ねじる、つまむ、揺らす、まわす、押す。多様な指機能を使い、玉をスタートからゴールまで移動。難しい箇所は何度もチャレンジ。出来なければスキップも可能。スムーズに出来るようになったらタイマーにもチャレンジ。ゴールした時の達成感は最高です。
何でも自動になった世の中、水道に手を出せば水は出るし、ドアは自動で開きます。子どもの生活の中で少なくなったまわす、ねじる等の動きの苦手克服に、そして年配の方は指のストレッチにも最適です。
1979年に発売されたおもちゃのリバイバルなので懐かしい方もいらっしゃるはず。 もし、子どもが遊ぶのを見て、ガタガタと音がうるさいと感じる方がいたら、是非一緒に遊んでみて下さいね!みんなが楽しくエキサイトするおもちゃです。
なお、以前の展示会の記事では、シリーズおもちゃの「アスレチックランドゲーム シーアドベンチャー」をご紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。
いかがでしたか?
このほかにも、グッド・トイ2024に選ばれたおもちゃは子どもの五感に訴えかけ、遊ぶ力をのばすものばかりで、クリスマスプレゼントなどにもおすすめです。
公式サイトでは、過去の受賞おもちゃも紹介されていますので、気になる方は見てみてくださいね。
また、東京おもちゃ美術館や、各地のおもちゃ美術館でも、受賞おもちゃで実際に遊ぶことができますよ!
昭和27(1952)年から55年間続いたおもちゃ屋「さくらトイス」の思い出話や、懐かしいおもちゃの話など、を毎月更新しています。こちらもぜひご覧くださいね。
編集協力:小窓舎