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MMT:私は心配。「万札は無限に印刷できるから金には不自由しない」と言っているだけでは?
過大なインフレになりますよね。
そもそも、そんな理屈が通るならば政府が金に困ることなど、今までだって無かったはずだ。税金も必要ない。
なんかおかしいですよ。
国民が生産する「付加価値(財)」が変わらないのに、紙幣だけが増えたら紙幣の価値が下がるだけです。意味なんかない。
たしかに日本国債はデフォルトしないでしょう。また際限なく発行できる。日銀が買えばいい。
しかし、それは枝葉末節の部分だ。円の価値をどうやって維持するかが大問題なのです。そして円の価値はすでに大幅に下落している。
1年半前には1万円札の「価格」は100ドルでしたが、今(2022年6月)では75ドルです。
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MMTに関しては、私の理解が足りなくて失敗するように見えているのかと思っていましたが、安倍さんの説明がこのレベルだとなると、これはいよいよ心配です。
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補足
MMTが何を意味するか、あえて言い切りましょう^^;
政府が、国民から借りた借金を踏み倒すという意味です。
1000兆円を借りていても、インフレで物価が2倍になれば500兆円と同じ価値になる。
極端な話としてハイパーインフレならば、日本円は紙くずなので借金はチャラだ。
つまりそういう意味なのです。
ちなみにこの政策は荒療治だが「有効」です。私は必ずしも悪くはないと思っています。なぜなら損をするのは、大量に国債を買った金持ち老人ばかりだから(笑)
要するに「所得・富の再分配」なのです。
インフレが過度にならなければ、現在円資産を持っていない人には被害はない。物価が上がっても賃金も上がるから購買力は同じです。
そして、金持ち老人の蓄えである2000兆円を吸い上げた所で、国債乱発をやめれば経済は破綻しない。あと10年か20年後でしょう。
ただ、問題はその後です。日本人全体が所有する「貯金」を使い果たすことになるので、いよいよ収入がなくなる。具体的には国家歳入が半分になる。
その時に、まともに機能する政府と経済が日本に構築できているかが勝負所です。
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ただし上の話には穴があります。
金持ち老人は、これに気づかないほど愚かですかね?
私にはそうは思えない。当人が気づかなくても、さすがに誰かが教えるでしょう。
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私ならば日本国債は買わないし、資産を全て米ドル建てにします。と言うか、すでにしました^^ もう5年ぐらい前から私の資産のほとんどは米ドル(or米国株)です。
もし老人たちが揃ってこれをやれば、2000兆円(日本のGDPの4年分)が為替市場で売り出され、円は暴落します。国際的信用を失って円では輸入ができなくなる。
老人が国債を買わないので、日本国債を買うのは日銀だけになり、日銀は今の倍のペースで一万円札を印刷する必要がある。
過剰な一万円札供給が原因で、円の価値はいよいよ下がります。
だから無限に一万円札を印刷できても日本経済は破綻します。
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将来税金で返済する必要のある国の借金、長期債務残高が1000兆円を超えていることについて、「確かに政府は1000兆円の借金があるが、半分は(国債として)日銀に買って持ってもらっている。政府は日本銀行の株の55%を持っている。だから、私は(日銀は政府の)子会社みたいなものだと言った」と述べた。
そして、「日本の国債は十分な信用があるから、心配しないでほしい」と強調した。