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好きな本 我が愛する詩人の伝記
中学生の時、ある先生から「この本を読んでみると良いよ」と手渡されたのが、この本だった。
名の知れた詩人との交友を記した室生犀星の作品で、読み始めると一気に読み通した。
その登場人物の中で、特に興味が湧いたので立原道造だった。
天才といわれた其の詩人は、若くして夭折した。
詩作だけでなく、建築でも賞を得るような才能を持ち、室生犀星から愛された。
軽井沢での逸話や、彼の性格が表れている様々なエピソードを
当時の私は何度も読み返した。
伝記の中には、高村光太郎や堀辰雄、萩原朔太郎、島崎藤村など沢山の著名な詩人が登場するが、若さにと才能にあふれながら当時不治の病といわれた結核で亡くなってしまった立原道造に、強く惹かれた。
今でも、ネットで検索すると彼のファンは多いのだと分かる。
もちろんほかの詩人達との交友もしっかり書かれているので
とても興味深い一冊だと思う。