
フルーチェは下ネタではない
「変なこと聞いていいですか? フルーチェってありますか?」
家の近所の食材も置いているドラッグストアで、女性が店員さんにそう尋ねていた。
僕は違和感を覚えたけれど、店員さんが案内したのは僕が知ってる『フルーチェ』だったし、その女性も僕が知ってる『フルーチェ』を手にして買い物カゴに入れた。
「変なこと?フルーチェ?」その日からというもの、寝ても覚めても僕の頭の中には「どでん!」とフルーチェが居座った。
それを払拭するため、いい年した大人がひとりフルーチェ。
もちろん盛り皿は佐渡皿。

こどものころ、待ち遠し過ぎたからなのか、出来上がりまで4、5時間くらいかかってた気がするんやけど、牛乳入れたらすぐに固まるんやなぁ。
頭の中に「どでん!」と居座ったフルーチェを追い出すためにつくったのに、フルーチェが占める割合はさらに増えてしまった。おいしすぎておいしすぎてどうしよう。