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医師のセカンドキャリア:産業医を本業に

先般、アドバンスト研修会の場で、わたしの産業医ライフのお題目で講演させて頂きました。

講演の主旨は、医師としてのキャリアの前半は、一ミリも産業医のことは考えておらず、臨床オンリーで走ってきたけど、思うところあって、産業医にキャリアチェンジし、嘱託産業医、専属産業医そして独立系の産業医と歩んできた個人的なお話をさせていただきました。

今まさに、臨床の真っ只中にいて、これからのキャリアをどうしようかという医師の先生方に、産業医も選択肢の一つになればとは思います。

産業医業務をガチでやりにいくかどうかはすぐには踏み切れない場合は、嘱託産業医として兼任しながら、産業医業務を経験し、ガチに進むかどうかをご自身で吟味されてみてはいかがでしょう。

そして、ガチで行くと一旦決心されれば、産業医経験値として、専属産業医の経験をされることを強くお薦めします。「注:なお、ここで言う専属産業医は、安衛法で規定する「専属」ではなく、産業医業務をフルタイムで週3~5日行う「常勤的な働き方」を意味するで使っています。(求人広告はこのパターンで使われていることが多いです)」

産業医として、ガチで生きていくには、社員個人を見る(ミクロの眼)だけではなく、組織を見る(マクロの眼)がマストです。そのマクロの眼は、臨床経験では積み上げにくく、専属産業医としての経験がその積み上げに大きく寄与すると私は考えているからです。

日本産業衛生学会は、臨床からの転向組の医師へ、そのガチへの道を開放しています。ですので、すでにご自身の臨床の分野で専門医を取得し、臨床経験も十分に到達し、それゆえに年齢もそれなりに重ねている先生であっても、「今更・・・」と思わなくても、大丈夫です。はい、私がその今更組です。

産業医というキャリアを多くの先生方に選択肢の一つとして気づきのきっかけとなればと思い、今回のエントリーと致しました。

どうもありがとうございました。