信頼される産業医を考える
この三柴先生の新規著作には、とてもチャレンジングな章がありました。
信頼される産業医を考える
という章です。
ざっと読んでみて、わが事として振り返ると、三柴先生のおっしゃる産業医像と自分が産業医としてこうありたいという自己認識とさしたるズレはないかなと思いました。
三柴先生は、この章の中で、これからの産業構造の社会変化をふまえ、産業医業務は、その重点が、不調者の就業判定に収斂していくだろうと予見しておられます。
その観点からすれば、主治医の意見を素通りさせるだけの産業医(何もしない産業医)は、会社側のニーズには則していないと言えるように思います。今回の産業保健法学会の講演の中でも、そのような産業医の存在が示されていました。
三柴先生は、産業医向きの資質として、
・必要なリスクをとれる
・人をみている
・和解上手
を挙げておられました。
同意です。逆に、不向きと思える先生は、社員とけんかになったり、担当者の相談を完全に遮断したりと、もめごとを起こしたりする医師だろうと思います。
産業医がいてくれてよかったと、社員さんからも会社側からもそう感じていただけるように、今後も精進していこうと思います。
どうもありがとうございました。