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従業員エクスペリエンス(EX)と産業保健

合同会社さくらSOC労働衛生コンサルタント・産業医事務所です。

最近Spotifyで音声コンテンツもちらほらのぞくようになりました。今回従業員エクスペリエンス(以下、EX)という概念を私に教えてくれたコンテンツがこちらです。

ありがとうございます。これからの産業保健の領域においても、このEXを意識的に組み込んでいく時代だと思いました。産業医業務は、ややもすると、すでにメンタル不調を起こした個別対応などに終始しがちになってしまいます。

この構図については、こんなイメージですよね。上流の橋が壊れていることを知らずに、ひたすらに下流で溺れている人を助け続けるみたいな。このイメージは自分の次の記事にも書きました。

現在の担当会社においても、ワークエンゲージメントを高める企業施策の推進を産業医の立場から語ることは多いのですが、これをアウトカムとみなせば、その手段として、EXを意識することが重要になってくると理解しました。

ひとりひとりのEXが高まることは、それは、その従業員と会社組織の関係性が良くなることを意味します。

私は、産業医講話の中で、ダニエル・キム教授の「成功循環モデル」の話をしたことがあります。そのスライドの一枚を引用します。

図は、「社員がやる気をなくす瞬間」中村英泰・田中研之輔 著 より引用

今回、EXの話を聞いて、私の中では、この成功循環モデルとつながり、「あ!これは大事だ!」と感じたわけです。

従業員が川に溺れないようするには、壊れない橋(=組織)をしっかりと設計することが重要です。産業保健職も組織関係者の一員として、この設計にコミットメントしていこうと思う意識は重要です。

EXについては、これから自分自身で深堀していきたいと思います。

ありがとうございました。