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私がオイルパステル画を描く理由「クレヨン?クレパス?オイルパステル?」

「良いけど、なんか違う…なんだろう?」
娘が描いた絵を見て感じた。

先日のこと。
「それ、素敵ですね〜!」
私は知人の着ていたTシャツに釘づけになって言った。
黒いTシャツには、ちょっとアンバランスだけど味のあるカラフルな恐竜の絵が描かれていた。

「あ、ありがとうございます。これ子どもが小さい頃に描いた絵なんですよ〜」
知人が嬉しそうに答える。

なるほど、子どもの絵をTシャツとかにして残すのいいなぁ。
小さい子が描く絵は自由で素敵だ。
今しか描けない絵を大事にしたい。


娘がクレヨンで描いた絵

早速、娘(幼児)にもクレヨンで絵を描いてもらった。

娘は絵本に出てきた恐竜を気に入って以来、恐竜にハマっている。
素敵な恐竜の絵を描いてくれた。

だれど…なんか違う。
あの知人のTシャツみたいにもっと味わい深い感じがほしい。

細く薄く描かれた線。
使ったのは「汚れを落としやすいクレヨン」
赤ちゃんの時に買ったもの。
親にとっては安心できるクレヨンだ。

画材の違い?

クレヨン・クレパス・オイルパステル・パステル?違いは?

調べてみると、私が味わい深いと感じた画材は子どもの頃に使ったことがある「サクラクレパス」や「ぺんてるのパッセル」だ。
「クレパス」や「パッセル」は商標なので、一般名称は『オイルパステル』になるらしい。
『クレヨン』とは違う。

クレヨンとオイルパステルの違い

【クレヨン】
かたい、線を描きやすい、手が汚れにくい

【オイルパステル】
やわらかい、重ねぬり、ぼかし、混色ができる、油絵のように表現できる、手が汚れやすい

※現在はクレヨンにも油を混ぜてやわらかくしたものもあるが、従来はかたいらしい。

ちなみに【パステル(ソフトパステル)】は、粉っぽい画材で、発色が鮮やかでぼかしや重ね塗りがしやすいのが特徴。

クレパスはクレヨンとパステルの良いところを取って作られたものらしく、一般名称はオイルパステル。
ちょっとややこしい…。

実際にクレヨンとクレパス(オイルパステル)で描いた虹を比較してみる。

同じくらいの筆圧で描いて指で伸ばしたもの。

クレヨンは色づきが薄い。ほとんど手に色が付かない。伸びない。

クレパス(オイルパステル)は色づきが濃い。手は汚れるけれど、伸ばしてグラデーションの表現もできる。

これまで家を汚されたくなくて「汚れを落としやすいクレヨン」を与えていたけれど、娘は会話もできるようになったし、そろそろ表現の幅が広がる「オイルパステル」を買ってあげよう。

調べているうちに、クレパスで描かれたとても上手な絵画に出会い、衝撃を受けた。
子どもが使う画材でこんなに本格的な絵画を描けるなんて。
私も欲しくなった。

クレパスで描いてみる

早速「サクラクレパス20色」を手に入れた。

フタを開けると色とりどりのクレパスがきれいに並んでいる。
まるでキラキラした宝石箱を開けたかのように胸が高鳴った。
「わぁ〜!」
12色のクレヨンしか持ってなかった娘も大喜び。

早速、娘と一緒にスケッチブックに色をのせてみた。
娘はまた恐竜を描いた。

私も夢中で描いた。
「ちょっと違うかな」と思っても、何度も色を重ねていくうちに味が出た。
まるで人生みたいだなと。
人生もいろんな色を重ねるたびに味わい深くなっていくのだろう。

空の魔法と恐竜の静かな時間(サクラクレパス20色)

そういえば幼いころは「絵描きさんになりたい」と言っていたことを思い出した。
子どもの頃に使ったクレパスを使ったからか、昔の気持ちを思い出した。

それから私は絵を描き続けている。

幼いころから大好きだった動物の絵や、いつの間にか娘につられてハマってしまった恐竜の絵を。

娘がいる時に私が絵を描いていると「私も描く!」と寄ってくる。

オイルパステルは新たな親子の楽しみをもたらしてくれた。

世代を問わず手軽に、でも奥深く楽しめるオイルパステルに魅了されている。

ちなみに、娘が描いてくれた味わい深い恐竜の絵は、キーホルダーにしていつも持ち歩いている。


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