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Rと戯曲のことを話す

 バウンダリーのことを書いて、読み返しながら ふと、(こんなできごとも メモしておくといいかも…)と感じました。

 むすこRと、戯曲の話をしたのです。
 勤めはじめて2年目の彼は、勤務後や休みの日に漫画を描いているのですが、
「戯曲って どんなの?」
と、尋ねてきました。

 まず、ちょっと嬉しく。
「どこかで習ったわけじゃなく、私のせまい読書と演劇体験からの実感だけど、いい?」
と確かめてから、答えた話です。

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 今の日本で、戯曲と呼ばれるものには 大きくわけて3つあってね(能や歌舞伎の 古典芸能は、いったん分けるよ?)。

 ひとつは 翻訳劇をふくめ、文学をベースにしたもの。もうひとつは実際の上演を想定して書かれた、ト書きと会話からなるもので、演出上の工夫もえがかれる。そして、数は少ないけれど 音楽や詩歌の感覚をベースにしたものがあるよ。謡曲とか文楽の流れを汲むような。。

 映像化を目的とする脚本は、ここには 含まない。ト書きのつけかたが ちがうと聞いてるよ。より限定的で具体的にえがく配慮がされているんだって。

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 大きく3つに分けたけど。
 ふりかえると分かちがたく、3つの特徴のうち複数を内包するような名作もあるな、、と 思い返したりしています。

 母の目からは、あまり熱心な描き手に映っていないR。仕事をがんばって、夜中にご飯を食べながらゲーム実況を観たり。休みの日には  録画しておいたアニメを観たり、友だちと会ったり。そんな時間も 大切みたい。

 しんどいこともあるけれど。眠って、食べて。

 じぶんの〈ちょうどいい〉を体感しながら  心身と健やかな対話をつづけ、Rを満たすお話の原型を みいだしていってほしいです。