自考自走の育て方
早いもので今期の1Q もあと数日で終了。
最近は、ツイッターとYouTubeの更新がメインとなってしまいまして、NOTEの更新が疎かになってしまっていました、、、反省
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前回のNOTEで記載しましたがコロナ2年目、緊急事態を常態と捉えねば先には進めぬということで、メンバーに大胆に権限移譲し、ねぎお自身は現場から距離を置くことを決めました。その意思決定から約3か月、この4半期を振り返っておきたいと思います。
一言でこの3か月を表すならば、混沌期(カオス)に突入したと言えるのではないかと思います。ねぎおが現場を離れたことと直接リンクをするかはさておき、こんなことが起きました。
1.売上が一時的に急落
現場に任せることで数字のある程度の下落は覚悟はしていましたが、それをも下回る着地となりました。例年弊社の4-6月の数字は良くはないですが、それがわかっていながらもこの流れを止められない結果となりました。
2.PDCAサイクルの鈍化
上記の数字状況です。まずは数字状況を正確に把握して、ボトルネックを見つけて、早急に改善施策を動かさなければなりません。にもかかわらず、数字状況を把握するだけでも時間を要し、そこから改善案を考え、施策を打つまで非常に多くの時間を要してしまいました。
3.責任感と当事者意識の欠如
数字のリカバリー、対応策が遅れる中で、一体、今の状況を誰が食い止めなければいけないのか?責任範囲の曖昧さから各自の当事者意識がなかなか引き上がってこない局面が散見されました。
こんな悪いニュースばかり赤裸々に書いていますがねぎお自身はこの状況をポジティブに捉えています。”組織が生まれ変わる為の大事なステップ”だと売上の低下に冷や汗をかきながらも苦笑いをして見守っています。
今までねぎお自身が危険な状態を未然にキャッチして、TOPダウンで解決してきてしまったツケだと感じています。上記の状態で現場メンバー、リーダー陣がそれぞれ考え、苦しむ時間が生まれています。この負荷こそ自考自走を育てる鍵になると考えています。
『早く行きたかったら、一人でやれ。
遠くへ行きたかったら、みんなでやれ!』
よく聞く言葉ですが、今の我々のこの状況はまさに前者から後者へ変換期です。
変化には恐怖と痛みが伴います。
変化にはすぐに結果が出るどころかマイナスになることが常です。
変化には混乱と不安を招きます。
プラスの変化もマイナス変化も物凄い負荷がかかります。ただこの負荷を乗り越えることで市場に必要とされる組織、個人に進化することができます。
組織の発達段階には4つのステージがあるそうです。
■ステージ1 : フォーミング(形成期)
チームが形成されたばかり。お互いのことも、何をするかもよくわかっていない。依存・他責
■ステージ2 : ストーミング(混乱期)
メンバーの本音が出る。対立や衝突が生まれ、感情がもやもやし、パフォーマンスが低下する。自律
■ステージ3 : ノーミング(規範期)
情報共有が進んで役割やルールが明確になる。目的や目標をそれぞれが設定して、成果が出始める。共栄・共存
■ステージ4 : トランスフォーミング(変態期)
阿吽の呼吸で動けるようになる。チームが1つの生き物のように意志をもって行動できるようになる。統合
参照:https://blog.office-root.com/facilitation/tackman-model/
我々はまさにこのステージ1~2にあるように思います。カオス期は停滞どこから衰退しているような錯覚も覚えますが、このステージを乗り越えない限り、ステージ3への昇格はできません。
プライベートでは、ねぎお監督として、子供たちにサッカーを教えています。サッカー教育の中で、常に念頭に置いていることがあります。
25人近い子供たちをみていると色々な子供たちがいます。成長のスピードや個性もそれぞれですが、親が子供の失敗を未然に防いであげようという余計な愛情が子供成長を阻害していると常々感じます。
失敗することが最大の成長の糧になるにも関わらず、子供の失敗の機会を奪ってしまっているのです。教育論者的なことを書いていますが、全く同じことが会社組織の中でも起こっているわけです。
社長という立場ですので、会社で起こるすべてのことに責任があります。その強い責任感故に、失敗やトラブルを未然に防いでいては現場の成長の糧が奪っているようなものです。
先日、地元のパパ友に、サッカーマンガを貸してもらいました。この中で、エスペリオンの福田監督がこんなことを言っていました。
『答えをあえて言わず、
自分で見つけられるような手助けをするのが指導者の役目。
他人に与えてもらうより
自分でつかんだ答えなら一生忘れない』
引用:https://booklive.jp/bkmr/aoashi
どこかで効率化、スピード重視という言葉に踊らされて、答えを与えるマネージメントをしてきてしまったという反省があります。自分自身が新卒から今に至るまで、成長できた過程には、正解がない環境、誰も教えてくれない環境という最高の地盤がありました。
トップダウンで、
・数字がやばい
・解約を防げ
・サービスを改善しろ
・教育をちゃんとやれ
なんて声を荒げて答えを与えても、教えたつもりなっているだけでメンバーは育たちません。自分で理解するのが一番の近道。その為には、機会を与えて、失敗させて、自分で苦しみ、考えさせる時間が必要です。
私の大好きな映画の1つに『マネーボール』という映画があります。ブラットピット演じるメジャーリーグのアスレチックスのGMビリービーンを描いた実話です。
新戦略、新チーム体制で挑んだ新シーズンは連戦連敗、批判殺到、不平不満のカオス期からスタートします。しかし、自分が信じた理論と仲間を信じ続けます。結果は是非、映画をご覧ください。
第1Qをまもなく終えますが、徐々にカオス期を突破する芽が見えてきました。リーダー陣の自主性やメンバーの当事者意識、そして数字の復調の兆しも見えます。今、TOPであるねぎおに必要なのは、ビリービーンと同じく、自分が信じた理論と仲間を信じ続ける忍耐力です。
引用:https://next.rikunabi.com/journal/20161110_t/
『停滞=衰退』という発想がありますが、これは高度経済成長が生み出した概念であって、成熟期を迎える経済においては停滞は必ずしもマイナスなことではないように思います。
組織を牽引して早16年近くになります。同じところをぐるぐる回っているように錯覚することもありますが、市場の変化の中で脱皮しながら進化を繰り返せているのではないかと自負しています。
3か月後、カオス期を乗り越えた組織の状態を改めてNOTEに綴りたいと思います。2Qもがんばりましょう!