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2021年 テーマは信頼獲得(Gain-Trust)
2020年激動の一年
サクラサクは12月25日クリスマスに全社締め会をオンラインにて実施し、一年を締めくくりました。
毎年恒例の1年間の振り返りをNOTEにまとめたいと思います。
2019年12月18日、弊社は自業自得の大失態をおかしてしまいました。
※詳細は昨年のNOTEを参照。
倒産の可能性もあったほどのミスが発生。社長として組織全体で大改革の必要性を痛烈に感じました。そして2020年は再始動(Re-Start)というスローガンを掲げ、強い想いで容赦なき改革からスタートしました。
・組織体制変更
・目標設定変更
・評価制度変更
・人員計画変更
・階層制度変更
・組織のスリム化
簡単に言えば、自社の為に投資してきた時間、お金、リソースのベクトルを顧客へしっかり向き直す、そんな改革です。プロ意識と危機意識を高め、ぬるま湯から脱却。
改革には当然痛みを伴います。無論覚悟はしていましたが、正直、想像以上の離職者を生みました。1,2月と離職希望者が続き、組織崩壊寸前。
何とか死守し、ようやく希望の光が差し始めた2月中旬コロナパンデミック。泣き面に蜂状態です。広告予算を頂戴している弊社のビジネスモデル。無論、容赦なく広告予算は削られ、新規提案が次々と失注に。既存案件は解約、新規与件はストップ。売上は容赦なく低迷しました。先行きが全く見えない中で、組織のTOPとして、何をすべきか、どう立ち振る舞うべきが非常に苦心しました。
まず着手したことは不安の明確化です。会社がどうなったら倒産するのか、改めて林さんと試算表を睨みながら、粗利の死守ラインを明確にさせました。次に徹底なコストカットを断行。6年間お世話になったサクラサクの象徴的存在であった恵比寿オフイスの移転も決めました。交通費、通信費、会議費、交際費、出張費、雑費ととにかく削りました。
なりふり構まっていられる状況ではありません。無利子・無担保の借入、持続化給付金、助成金、会社の延命になることは片っ端から着手しました。
この役員会を早いタイミングで実施したことで、最悪の想定が明確になりました。その結果、社長としてメンバー対してかなり楽観的な言動で統率することができたと思います。このあたりは15年のベンチャー経営の経験がいきたいと思います。最悪の状況を悲観的に考える力、最悪の状況の中でなんとかなると楽観的に組織を牽引する力。リーダーにはこの2つの力が不可欠だと体感することができました。
そして不安を明確化させた後は、
とにかくのこの前代未聞の状況で何をすべきか?どう変化していくべきか?
ここに集中し、やるべきことを即断即決してきました。
・オフィスの移転
・フルリモートワーク
・フレックス制度の導入
・セールスのオンライン化
・youtubeの開始
・オンラインセミナーへの切り替え
・採用の多様化(地方、シニア、業務委託) etc
この中で特に象徴的な取り組みになったのは、オンライン上でマーケティング強化しなければならない状況で、社長自ら『ねぎお社長』というマスコットキャラクターになったことでした。見栄もプライドも羞恥心もありません。自社の存続に繋がることであれば何でもやる、そんな背中をメンバーに見せたかった、そんな真意もこのねぎおプロジェクトには秘めていました。
様々な新しい取り組みを実施する中で、勇気づけられたことはメンバーが前向きに付いてきてくれたことです。前述の組織大改革も追従してきてくれたメンバー。サクラサクのビジョン、ミッション、クレドへの共鳴力が高く、この事態にどう変化すべきかを理解してくれたのだと思います。
この場を借りて、サクラサクのメンバーには感謝を伝えたいと思います。
『サクラサクのみんな、あーざすっ!』
2017年にも実は、急激な市場の変化からメイン事業を変更する必要に迫られ、再インストールというスローガンを掲げ、大改革を実施しました。
その際も大量の離職を生んでいます。そして、今回の再始動という改革も同じくでした。組織崩壊寸前になるような二度の大改革。
いずれの改革も、今まで一生懸命築き上げたものを自ら崩壊されるような選択。本当にこれが正しかったのか?自分の意思決定を疑うことが何度もありました。しかし改めて、1年を終えてみて、この改革なくしてコロナ禍は乗り切れなかったと確信しています。
2021年に向けて
さて、コロナ禍を乗り越えて、売上も増加、組織も強化、万歳三唱!となればめでたし、めでたしですが、そんなに甘くないのが現実。
この1年間、弊社のみらず、顧客、パートナー、皆しんどい一年だったことは間違いないわけです。そんな中で、弊社にお声掛けいただいたり、案件の紹介をしくれたり、また以前、我々の至らなさからご迷惑をお掛けてしまったパートナー様からご相談をいただりする機会もございました。
心の底から有難いと感謝すると共に、ビジネスは信頼関係で成り立っていることを再認識させられた1年でもありました。
仕事はボランティアではありませんからもちろん利益が伴わなくては成立しません。しかし、仕事の本質は利益ではなく、信頼を獲得することではないかと思います。
信頼を獲得し、信頼が次の仕事を生み出してくれます。利益は結果として後から必ず付いてきます。逆はないのです。自社の利益だけを優先していれば相手からの信頼は得られません。結果的に仕事を失い、利益も失うことになります。
社長として人を採用し、育成し、組織を作り、理念浸透に躍起になっています。何のためにやっているか?それは社会から信頼を獲得し続ける為にやっているのだと腹に落ちました。さらにその信頼を単利ではなく、複利で運用することでさらに大きな仕事を生む出し、そこにさらに強い信頼が生まれます。
2021年、信頼獲得(Gain-Trust)というスローガンをもとに組織を牽引していきたいと思います。
クライアント様、パートナー様、メンバー、家族と1年間誠にありがとうございました。来年もこのスローガンと共に強い覚悟で進化していく意志のあるメンバーと2021年も走っていきたいと思います。
本年もありがとうございました。2021年もよろしくお願いします。