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■マーケティングの伝説の教科者

ハイパワーマーケティングというマーケティングの伝説の教科者をご存知でしょうか?

この本の凄いところは2001年に初版が出版されたにもかかわらず、2021年の現代においても多くのビジネス、企業で活用されている、いわばバイブルになっています。2001年といえば今のようにインターネットも、スマートフォンも普及する遥か前の時代。その時代に書かれた書物が現代でも活用されているのです。

これはいかにこの書籍がビジネス、マーケティングの原理原則、本質的なことを捉えているかを証明していることに他ならないと思います。

この書籍に大変感銘を受けたねぎおは、書籍の内容をわかりやすく噛み砕いて全9回に分けてYouTubeにまとめました。まだ読んだことがない方は是非、こちらの動画で大枠をまずは掴んでいただければ幸いです。

■ねぎおの人生の根幹にある卓越論

この書籍のメインテーマとなっているのが「卓越論」という考え方。
実はこの卓越論はねぎお自身のビジネス人生の指針にもなっています。

2006年2月に新卒で入社した会社を転職したのですが、この転職、並びにその後、人生に大きな影響を与えた出来事がありました。

それはある祝日、ショッピングモールでの出来事。スニーカーを買い求めて、お店に入るも残念ながら品切れ。店員さんに確認したところ、在庫もなく、あきらめて帰ろうとしたとき、こう言われました。

「2階の〇〇というお店にだったらあるかもしれません!」

この提案に非常に感銘を受けたことを今でも覚えています。店員からすると自社に利益になるどころか、自社とは関係ない他店舗を紹介。何の為にそんなことをしたのかといえば、自分の利益よりも顧客であるねぎおの利益を優先させたわけです。

当時、ねぎおは自社の広告媒体を有する広告会社に勤務していました。顧客の集客のお手伝いをしていたのですが、必ずしも自社の媒体が顧客の課題の全てを解決できるわけではありませんでした。時には、競合の媒体の方が最適な場合もありますし、まだ今のフェーズでは広告に予算を割くべきではない顧客がいたのも事実です。それでも自社媒体を営業するのがミッションと考え、営業をしていました。

このショッピングモールでの出来事で、自分がやりたいことは商品を売ることではなく、顧客の課題を解決することだと腹落ちしたのです。そこから転職活動に至り、多種多様のソリューションが生まれ、顧客にあった提案ができるWEBマーケティングの世界に飛び込むわけです。

この店員さんが卓越論を知っていたかわかりません。単なる親切心だったかもしれないですが、

「仕事ってのは、何かを売ることじゃなく、誰かの課題を解決すること」

そんな大事なことを教えてくれました。

■先義後利との出会い

こんな流れで、インターネットの世界に飛び込んだわけですが、転職先の株式会社オプト(現デジタルホールディングス)に入社して本当によかったこと、それはオプトが掲げる行動指針です。

先義後利

これは中国の孟子から生まれた四字熟語です。義を先に尽くせば、必ず後から利は付いていくる、という考え方です。社名が変わった今でもホームページの一番上に掲げれており、嬉しく思いました。
https://digital-holdings.co.jp/philosophy/value

先義後利と卓越論、言葉は違えど非常に近しい考え方だと思います。ねぎお自身この2つの言葉に非常に感銘を受け、弊社サクラサクマーケティングの行動指針の1つにも掲げております。

https://www.sakurasaku-marketing.jp/corporate/philosophy/


■卓越論とはなにか?

さて、ではこの卓越論とは何か?を考えていきたいと思います。

言葉にすると非常に簡単な説明になってしまうのですが、己の利益よりも、クライアントの利益、ニーズを優先せよ!というのが基本的な考え方になります。

この書籍の中で、さらにわかりやすい言葉で、「クライアントを友人だと思え!」という表現が出てきます。自分の友人に自社サービスを提供しますか?そこに明確な友人にメリットが見いだせなくても売りますか?そう質問されたら誰しも否と答えるのではないでしょうか?

こうかくとそれだけのことかと思ってしまうかと思いますが、ビジネスの世界は利益を追求するが当然です。営業マンであれば、目標やノルマもあります。それにより評価され、昇給したり、昇進したりするわけです。経営者であれば顧客から売上を上げ、利益を出し、従業員に給与を払うわけです。利益がなければ、給与も家賃も払えません。簡単に倒産してしまいます。


だからこそ目先の自身の利益や成果にばかり目が奪われてしまいがちなのですが、ビジネスの本質は逆なのです。クライアントの利益に向き合うことで、目先だけはなく長期的な関係が構築できます。顧客⇔営業マンという関係からビジネスパートナーという関係を構築することができます。

長期的な関係を築くことでき、長期的な利益創出の源泉を作ることができます。まさに先義後利になるわけです。

■ビジネス・人生の本質

ビジネスマンであれば、自分の仕事に対してやりがいを持ち、いきいきと働きたいと誰しも考えると思います。

目標を達成したり、売上を上げたり、評価されたり、昇進、昇給することも大事な考え方かもしれません。しかし商品を売って利益を出すこと、スキルアップをすること、転職をして年収をアップさせることがビジネスの本質ではないと思います。

卓越論にある通り、誰かの課題を解決して、幸せにすることこそ、仕事の価値であり、人生の中でこれだけの時間と労力を仕事に捧げる価値があるものだと思います。

ねぎおも16年間経営をする中で、人が辞めていく、離職の場面に立ち会ってきました。その度に
・仕事がつまらない
・やりがいが感じられない
・もっと世の中に役に立ちたい

そんな言葉を残して、辞めていったメンバーもいました。

無論、経営者として、もっと価値提供できる会社に成長させていかなくてはならないと思います。しかし、仕事のやりがいや価値は会社や環境が与えてくれるものではなく自分自身で見出していくものだと思います。

レンガ職人の話があまりに有名だと思います。レンガを積んでいる3人の職人に何の仕事をしているのか?と質問したところ

職人A:レンガを積んでいる
職人B:家族を養うために働いてる
職人C:歴史に残る聖堂を作っている

と答えたそうです。同じ仕事でもその目的をどこに見出すかで仕事の価値ややりがいはいくらでも変化するのです。


ビジネスの本質は、顧客の課題を解決することです。そこで顧客が幸せになり、喜んでくれることこそ自分自身の仕事の価値であり、やりがいにつながります。そして自分自身の仕事に対して誇りをもつことができます。

仕事に誇りを持つとさらに磨きをかけようと仕事のレベル、質を向上させようと成長していきます。そうすると結果的に顧客の課題解決力を高めることができます。このスパイラルを繰り返していく内の顧客の数、質がどんどん向上します。

評価や昇給、昇進はあくまでもその結果であるべきです。スキルアップや成長したいというは目的ではなく、手段なのです。転職すると給与があがる。スキルアップしたいから転職する。これは順番が逆だと思います。顧客の課題解決をする為に、スキルアップや成長が必要であり、解決できる顧客の数と質が上がるから、給与が上がるのです。

多くの顧客に必要とされる存在であるということはビジネス的にも成功につながっていきます。すると物心両面の幸せが実現できます。仕事を通じて、自分自身の人生が豊かになり、さらに周囲に対して還元していくことができるようになります。

この卓越論を自分の価値観に中枢におくことができれば、幸せにできる顧客も増えます。自分自身の仕事のやりがいや価値も高まります。結果、自分自身の物心両面の幸せを実現できるとねぎおは確信しています。

■コロナ・緊急事態だからこそ卓越論

さて、2021年1月より緊急事態宣言が再び発令されました。経営者として生き残る為に、なりふり構っていられません。できることは何でもしています。

このような厳しい時、どうしても自分の利益と相手の利益を天秤に掛けてしまいがちです。しかし、このような厳しい時だからこそ、相手の利益を優先できるか?が試されていると思います。

もちろん倒産してしまっては元も子もありません。人生、塞翁が馬です。良い時もあれば悪い時もあります。同じくらいの比率で起こります。しんどい時こそ、己の信念を貫くからこそ信頼が醸成され、長期的なパートナシップが築けるのです。

少し話は脱線しますが、うちのボスの林さんは、起業当初、資金が厳しい時にも部下に昼飯ごちそうしていたそうです。現金が手元になくて厳しい時も、カードが使える店を選んで、飯を驕ったそうです。

ねぎおが出会ってきたビジネスで成功されている方の共通点、それは、
成功しているからその行動をしているのではなく、その行動をしているから成功を掴んでいるのです。

余裕がある時は誰だってできます。厳しい時にこそ、その行動をとれるか?これが卓越論ではないかと自分なりに解釈しています。

■まとめ

ハイパワーマーケティングに卓越論から脱線して、だいぶねぎお節を語ってしまいましたw
この卓越論、先義後利はねぎお自身の人生の軸になっている考え方です。

サクラサクマーケティングの企業理念、ビジョンは、

「進化し続けるプロフェッショナルの集合体」

と考えています。このビジョンはもっと噛み砕くと常に社会に必要とされる存在であり続けること定義しています。すなわち顧客の課題を解決し続ける組織であり、個人でありたいと考えています。

ビジネス、人生の極意が学べる一冊だと思いますので、是非、一度読んでみてください。

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