自分の好きな服を、毅然として オペラ『オーランドー』を観て
COMME des GARCONSの洋服は、中学生の私にとって衝撃だった。
モノトーンを基調にまとめられた色合い、ひらひらとした部分があっても甘やかさとは距離をおいたシルエット。そんな衣装を身にまとったモデルたちは無理解を拒むような、挑発するような目つきをしていた。
彼らは自分の足で立ち、着るものを選ぶ自由と責任を表現しているように思えた。
憧れをそのままひきずって、制服のままショップに飛び込んだこともある。当然どの服にも手が届くはずがなく、白黒紺の色調は似通っていようが