126《休憩》龍星とワタシと……
ワタシはとても毎日忙しく龍星とはすれ違いの日々を過ごした
とある日、ワタシのお店に龍星が現れた
従業員は皆喜んで
*龍星さん龍星さん*
と集まる
龍星「さくら呼んで」
裏で伝票の計算をしていたワタシ
びっくりして龍星の所へ行く
女の子のお客様は皆龍星が来てから
*やばっかっこいい*
とか言っておりザワザワしている
ワタシはドキドキしていた
横に座るワタシ
龍星は途端に笑顔になり頬ずりしてきた
ワタシ「龍星!ここホストクラブだよ!」
龍星「じゃあ今日は俺がホスト役する」
お客様達は皆龍星が体験にきた(もしくは他店のホスト)だと思っている感じ
だからワタシは色営されているお客様に見えていると思う
ワタシ「龍星〜恥ずかしい…」
龍星「どしたん?さくら。いつもの事やろ?」
卓にはビールだけが置いてあった
何故?と思っていたが後に分かる
何だか伊織さんのお店に行った時が懐かしいな…
従業員は皆知らぬふりをしている
龍星はお酒が強い
ワタシもたいがい強かったのだが
今日はソフトドリンクを飲まされた
龍星「さくらはあんまりヤキモチ妬かないな」
??
ワタシ「え…だって信じてるし」
龍星「もっとヤキモチ妬いてほしい」
ワタシは恥ずかしい
その時ふとちずを思い出した
ワタシ「龍星?ちずはどうしてるん?
龍星「知らね笑 どうでもいい。金にもなんねーしさくらに嫌な思いさせたし」
ワタシはちずがちょっと可哀想に感じてきた
その時急に龍星が
「さくら?生理きてる?」
あ……
ワタシは忙しすぎていつから来てないのか把握してなかった
多分3ヶ月はきてない……
龍星「検査しよっか」
ワタシ「今から?」
龍星「うん。持ってきた」
えー……
でも今まで忙しすぎたのとで生理が遅れているのかもしれないし
ワタシは検査キットを持ってトイレに行った
【陽性】
ワタシは心臓がバクバクする
龍星は分かってるかのような顔をして微笑んでいた
だからお酒飲ませなかったんだ
ワタシ「龍星、龍星どうしよう」
龍星「当たり前に産むやろ」
……
まだまだやる事が沢山あるのに
どうしよう
龍星「2人目は確実俺の子やから」
龍星はキスをしてくる
お客様が皆見ている感じがしてドキドキしていた
龍星「明日産婦人科行こな?俺仕事休みやし」
ワタシは頷く事しかできなかった
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