ただの商業BL小説好きがKindle出版する話
みなさん、商業BL小説読んでますか。
私は大好きな木原音瀬先生が新刊を出すというのと、J.GARDEN56に参加されるということ、そして来月に行われるサイン会に無事参加できるということで、幸せの絶頂にいます(お、重い……)
でも最近の商業BL小説、ちょっと変わってきたなというのが私の感想なのです。最近あまり刺さる設定のものが減って、現代ものやハイファンタジーが好きな私からしてみれば買うものが減ってきたなという印象。地の文コテコテが好きだから、寂しい〜！！！！！
(勿論、そんなことは私の勝手！！！)
web発の作家さんが増えて、バース系などの設定重視だったりテンポ感のある流行りもののファンタジーが多くなったなと。
それはそれで時代の流れなので素敵なことだと思うのですが、私はやっぱり自炊系小説書き。
なんか、こう、キャラの成長を描いた心理描写重視なファンタジー読みたいな……。
書くか……。
という軽い気持ちで書いたのが新作『火竜は勇者の夢をみる』でした。
9/23のJ.GARDEN56新刊として書いたものですが、せっかくなので電子版も用意したい！
自キャラだいすき！
そんな軽いノリでkindle出版を目指すことに。
そこからちょっとした戦いが始まりました。
(主に同人誌データからKindle版データにするやり方をまとめてます)
同人誌データをひたすら改稿
結論として、kindle版のデータを作るにあたって概ね同人誌版のデータをそのまま使うことが出来ました。
何故なら私が使っているソフトはWord。
そのまま .docx形式でアップロードしてもいけそうだとは思いましたが、
(kindleのKindle Previewer 3くんに同人誌の脱稿後ぶっこんでも大体綺麗に見えたので…)
画像データが複数あったというのと、kindle出版しているフォロワーさんからのおすすめがあったのでLeMEを使用することにしました。
簡単でした。
書いてある通りにしていくだけ。
モーマンタイ！
目次を作成
同人誌版では目次があったとしても、デザイナーさんに画像作って貰っていたからWordで目次なんて作ったことないよ～～～～～！！！！！
としょっぱなから泣き出しそうになったのですが、
(メンタルがあまりにも弱い)
今回同人誌版ですでに見出しは付けていたこともあり、あっさり解決。
ただ入れたいところにカーソルを合わせ、目次の機能ボタンを押すだけ。
挿絵や扉の画像
入れたいものにはタイトル扉、中扉、挿絵、奥付の４種類の画像がありました。
まずは同人誌用のものがPSD形式なので、まずはGIMPでjpgに変換。
GIMPは無料で使える画像編集ソフトです。
イベントの前後しか画像ファイルを弄ることがない、という私のような文字書きにはとてもありがたい存在です。
間違えないように…。
ページ送りの位置
私の同人誌を複数冊買って下さっている方はご存知だと思うのですが、基本的には文章の途中でページ送りをしたくないという""癖""があります。
なので、＊＊＊の直後にページ送りを設定することでシーンの終わりをわかりやすくしてみました。
電子書籍はリフロー式なので、この方がごちゃごちゃしなくていいのかなと。
こんな感じで。
↓↓↓
そんな気がする。
皆様どうしているのだろうか。
ご意見などありましたら、優しくこの初心者めに教えて下さい。自分はこうしているよ、だとか。
好みな気もするのですが、今回は自分の感覚重視で作成してみました。
!?が綺麗にならない罠
これね、同人誌だとPDFにすることで通過出来てしまっていた罠だったんです。
失念していました、!?が環境依存文字だということに……。
!?を直すべく、Wordのお勉強から。
縦書きというのが本当にネックなんですよね〜。
わからんくて、結局縦中横機能を使いました。
1.縦向きにしたい文字列を範囲選択。
2.「拡張書式」のオプションをクリック。
3.［縦中横］をクリック。
4.「行の幅に合わせる」にチェックを入れて［OK］をクリック。
ひたすら見直しする
6000文字強ほどの加筆修正になってしまいましたが、限られた枠の中で文章を組む同人誌とは違い、Kindle版はいくら書いてもどうにでもなるので足りない描写など足していきました。
世界で1番自分が自分の小説を読んでいる気がします(笑)
〜そして、出版へ〜
火竜は勇者の夢をみる(上)
無事出版されました👏👏👏👏
申請から1時間くらいで開始されて、早いなぁとびっくり。
Unlimited対応の方は無料で、そうでない方は500円で購入可能です。
同人誌版に比べると実費が掛かっていない分わりと低価格だと思います、ぜひ読んでみて欲しいです。
狼の神官テレンス×黒猫魔法使いラウール
4人で賑やかに旅をします！
堅物な勇者に懐いて尻尾を振りまくるわんこな竜の子受けが、自分の道を探すべく旅をする話です。
勇者には勇者の、竜の子には竜の子の、
それぞれ抱えたものを解消して次の人生に旅立つためのストーリー。
ざっくり言うといわゆる勇者パーティの人助けの旅を描いた話ですが、下巻では私の大好きなハピエン、溺愛ものになる予定です。
ちなみに、J.GARDEN56にも参加する予定です。
スペースは【え06a】knock99
『火竜は勇者の夢をみる』の紙本を売ります。
新作、よろしくお願いします！！！