見出し画像

#2 毒親と気付くまで

子供は親が全て

子供は親を見て育つので、当たり前のように親が世界の中心となり、これが常識と植え付けられる。まさに洗脳。

なんか辛い。変。って思っても、世の中を知らない子供は自分が変なのかも、我慢すればいいやって思ってしまう。

だんだんと成長して世の中を知るにつれ、あれ?やっぱりうちって変?と思っても、自分一人で生きて行く力がない子供には耐えるしか道がない。

耐えるという選択肢

うちの親は暴力は振るわなかったし、お金も出して大学まで行かせてくれたし、世間からみれば裕福で幸せな家庭に見えたと思う。

母親は世間ではすこぶる評判がよかった。小中とPTA会長もやっていたくらい社交的だった。

でも、病的にプライドが高かった---。

世間体が大事。見栄っぱり。自分が一番正しい。

そんな母親がストレスの捌け口に利用したのは娘である私だった。

機嫌が悪くなると、暴言のオンパレードが浴びせられる。それこそ人格否定、自分の存在価値がわからなくなるほどに。この人は悪魔か?二重人格か?と何度思ったことか。

でも、通報されるような、ニュースになるような悲惨な虐待とも違う。まだマシなんだと思いこませていた。我慢すれば生活には困らなかったし学校も行ける、給食も食べられる。

不思議なことに機嫌が良い時は社交的な人間に戻るのでたちが悪い。DV夫が暴力のあとにめちゃくちゃ妻に優しくなる、というのとまるで同じだ。悪魔のお母さんの後は優しいお母さんになる、お決まりだった。

いつ悪魔になるか、わからなかった。毒親なんて言葉もなかった。

だから、とにかく1人で生活できるようになるまで耐えようと心に決めた。あれは小学校3年生の時だった---


いいなと思ったら応援しよう!