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バッハ 無伴奏チェロ組曲 を聞いて

雑談

こんばんは。

最近はもっぱらヴィオラを練習している昨今です。
これは別に、ヴィオラ専攻になったわけではなくて、先生と自分の都合がなかなか合わず、ヴァイオリンのレッスンが入れられないからです。

ヴァイオリンのレッスンが入れられないから、まあヴィオラでも練習するか、という感じです。

今、ヴィオラで練習しているのは

・ SITT 音階(Amoll, Emoll, Ddur)、重音33番
・ カイザー 1番
・ バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード

です。


カイザーについては、先生から直接ご指示があったわけではありませんが、

「クロイツェルとかカイザーもありますね」

という話になったので、ちょっとやってみようかなと思って楽譜を購入し練習してみました。

ヴァイオリンでもカイザーをやっているので、曲の感じはつかみやすいですね。

クロイツェルもやってみたいなと思って楽譜を購入しましたが、結局カイザーを練習しているのは、

① クロイツェルは1番目の曲から曲が難しそうであったこと

② ヴァイオリンですらまだカイザー11番で足踏みしているのに、いきなりヴィオラでクロイツェルをやるのはレベルを飛び越しすぎかな

と思ったからです。

明日、レッスンでカイザーを持ち寄ろうと思うので、その時に今後の進め方を相談したいと思います。


ここから本題


ところで、先生から「バッハ無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード」を次の課題として提案があったとき、ヨーヨーマが弾いている演奏はぱっと思いつきましたが、ヴィオラの演奏は聞いたことがありませんでした。

それに、ヴィオラは始めたばかりでハ音記号がしっかり読めないので、曲の雰囲気をつかむためにも、手始めに参考としてYouTube動画でヴィオラバージョンを聞きました。

私が特に気に入っている演奏は對馬さんのこちらの演奏です。


流れているテンポやリズムが、まるで水が川の流れに沿いながら流れているようでとても心地良く感じました。この曲を繰り返し聴いた後に、楽譜を見てみると少し違和感がありました。

16分音符の羅列だった


楽譜を改めてみてみると、音符がすべて均一な16分音符で記載されていました。

「あ、全部16分音符なんだ」

と思ったのが初めの感想でした。

演奏を聴くと、16分音符の初めの音が気持ち長く弾かれているように感じていたので、実際の演奏と記譜のありかたにギャップを感じました。

そんな中、たまたま見ていた車田和寿さんのYouTube動画で面白い視点が話されていました。


こちらの動画の「2:03 不均等の美学」の中で、「不均等な音の長さ」について触れられています。

そこでは、

・ 楽譜では、一小節の中に同じ長さの音符が記載されていることがあるが、それらを同じ長さで演奏することばかりではない

・ バロック時代には音の長さを不均等に演奏する習慣があった

・ 音楽にとって大事なのは、水が高いところから低いところに流れるように、アクセント(目的)に向かって流れを作ること

ということについて触れられています。

この動画を見て、なるほど~と思いました。


確かに、バッハのこの楽譜も、忠実にその記譜どおりメトロノームで弾くともっと機械的で味気のない演奏になるでしょう。

それを演奏者が、ときどき音符を長く弾いたり短く弾いたり、ときにはテンポを若干早めたり緩めたりするなどして、より絶妙な揺らしを入れて曲に流れをつくっているのだと思いました。

もっとも、あまり弾けないうちからそれをしちゃうと、だらだらとしまりのない演奏になってしまうのでしょうけれど。

水が自然の中でさらさら流れたり、時には勢いを増して流れたりしているように弾いてみたいと思った昨今です。

明日はヴィオラのレッスンなので、それをうまく表現できるように弾いてみたいです。



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