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2007年8月



太陽と風のハーモニー [2007年08月02日(Thu)]

 R426を南へ車を走らせていました。右手に川が流れています。3年前の台風23号被害の爪痕も、まだ生々しく残っている場所もあります。
 また、河川工事で、大好きだった大きな銀杏の樹も切り倒されてしまい、今は何処に在ったのかもわからなくなってしまいました。場所が移った庚申塔も、旧かった公会堂も、何故か懐かしい。
 キレイになってゆく川。整備される道。喜ばないとバチがあたります!なんて。少し寂しい気持ちでした。
 ふと台風の近づくような風を感じ、山を見上げると葉が舞ってます。夏風に追われて青々した葉が踊り、陽が射して、光り輝きながら川へ。美しく儚く、それでも凛とした景色を見つけました。

秀さんの器 [2007年08月02日(Thu)]

 前にブログで紹介させていただいたおばあちゃんの名前を付けた雑貨屋さん、覚えてますか?
 そこで出会った湯飲みと珈琲カップ。お客様に人気があります。そして念願かなって、新しい作品が届きました。珈琲カップは触れるほどに温かく、秀さんのお人柄が感じられます。私のブログを見て、ランチのお皿を研究して作って下さいました。何をのせようか楽しみです。
 こうして、ひとつずつ重ねて、ひとりずつとつながって。
 ゆっくり静かに咲良乃実も私も育ってゆくように思います。

夕暮れ時に [2007年08月03日(Fri)]

Photo by (c)Tomo.Yun

暮れゆく時間を
感じてた

「空が朱い」
あなたが言った

振り返ると
夕暮れ。

湿った風に乗って雲が遊ぶ
重なる
散らばる
流れてく

夏の夕暮れ
風の戯れ
見つめる
あなたとふたり

このままで
このままで
願いは叶わないけれど

可愛い野菜たち [2007年08月03日(Fri)]

 夏の陽射しを受けて実った野菜たちです。
 可愛い形ですよね。
  
 黄色いのは「そうめんかぼちゃ」
 切ってから湯がくと不思議不思議・・
 繊維がとれてそうめんみたいになります。炒めたり、酢の物にしたりします。
  
 その横は「坊ちゃんかぼちゃ」
 小さいけど・・小さいからなのか?
 甘さは抜群。ほくほくです。

 続いて赤と緑の「おくら」
 ピョンと跳ねてるみたいな形が愛らしいでしょう?
  
 「米なす」はアメリカからの茄子って本当?
 だからこんなに大きいのかなあ???
  
 最後は「白なす」
 皮が白くて少し固めですが、中身は水分が多く柔らかいみたい。
  
 さてさて
 こんなに可愛い野菜たちを料理ができる幸せに酔いしれています(0^。^0)
  
 自然の形ってどうしてこんなに美しく頬ずりしたくなるんでしょうか????
 私だけかしら。      

今夜のお客様 [2007年08月03日(Fri)]

 地域で、いろいろとご活躍されているお客様でした。
 いろいろとお話ができて・・・
 時間を忘れて話し込んでしまいました・・・
  
 今夜のメニュー
 ~桜湯でお迎え~
   
 前菜風
  夜久野の枝豆醤油漬け
  とうきび
  ひじきとこんにゃくのサラダ
  ぴり辛あげ
  手作りこんにゃく刺身
  フルーツトマトとクリームチーズ
  切干大根煮
  そうめんかぼちゃの酢の物
  丹後のチビカレイ一夜干し

 ゴーヤと麩のチャンプル
 坊ちゃんかぼちゃの豆乳スープ
 石鯛の刺身
 天ぷら(鯵・茗荷・赤おくら・三度豆)
 沖キスの煮つけ

 玄米のお粥
 珈琲   
 ありがとうございました。
 またお会いしましょうね(^-^)

暑中お見舞い申しあげます [2007年08月05日(Sun)]

 夏空が広がり、暑い毎日が続きます。
 どうか、みなさま、御身体をいたわって下さいませ。
   
 この咲良乃実で迎える、初めての季節です。
 夏休みに入り、この暑さも加わり、日中のお客様が少なくなりました。
 その分、お一人お一人とお話する時間は、長くゆっくりととっております。
   
 夕方から閉店間際になって、お客様が来られます。
 私はなるべくゆっくりしていただきたいと思いつつ、予定が入っていると定時に閉店したいときもあり・・・、お客様も時間を気にかけておられることが多いのです。
   
 「サマータイム制」を作らなきゃいけないかな?
 日中にこの古民家を利用してイベントを計画しようかな?
   
 ・・・なんて思案する日々です。
 この古民家に居るのが大好きな私は、いろいろな方々に寄っていただき、同じように感じてもらえたらと思います。
   
 いろいろと・・・
 いろいろな場面で
 いろいろな形で
 いろいろな方々にお世話になっております。
   
 今後とも、末永くこの咲良乃実と私を見守ってくださるようにお願いいたします。
   
                      mi-ka

お花を供養する [2007年08月06日(Mon)]

 お盆が近づいて来ました。
 子供の頃に過ごした、徳島の夏を思い出しています。海から砂浜を上がった所に、お墓がありました。通る度に、
 「お墓さん、行ってきます」
 「お墓さん、帰ってきたよ」
 何故か話しかけていました。お盆の入りの日には、朝早くから線香や生米、茄子、胡瓜を刻んだ物、花を持ち地域の人たちはお墓に向かいます。波音が響く中で、線香の匂い、清めの水音。挨拶の声、祈りの声。
 「みんな今、ここに居るわあ」
 子供ながらそんな気がしていました。
 「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしつかいじょうぶつ)」
 一本の樹、野草、ひとつの小石や一握りの土に至るまで、この世に存在する全てのものが命を持っているという、仏教の教えのひとつです。種から芽がでてやっと咲いた花を摘んでしまう私達、草花には何か酷い話かもしれません。日頃のお花たち感謝をこめて…供養する気持ちで手を合わせます。

縁側の可愛いこの子たち [2007年08月07日(Tue)]

 畑のミニトマトの枝があちらこちらに伸びていたので、はさみで切ってビーカーに入れてみました。
  
 涼しそうで
 うれしそうで
  
 もしあなたが
 ここに座った時に
 赤い実が熟れていたら
 どうぞ食べて見て下さいな。

本日の作務 [2007年08月07日(Tue)]

 裏庭の大きな作業場が傾いています。
 そして、馬をつないでおいたり・・・
 藁を保管していたり・・・
 いろいろと作業につかわれていたであろう建物が、危険な物になりつつあり。
  
 脚立に乗って、腐った板を外しにかかっています。
 トタン屋根の傘釘を抜くのには少々力と技が要るようで、樋(とい)を外し、落ちている瓦を土の上に置きました。
  
 古い道具や材木をいかし作業するのは楽しいですが、こんなふうに取り外し廃棄しないといけないのは、どことなくさびしいものです。
  
 三田の爺婆が、山小屋の周囲を開墾する時に、一日に両手を広げるくらいずつのペースで作業をされたとか・・・・
 できることから、こつこつと。
  
 暑いけど・・
 ぼちぼち・・
 ひとりで・・
 夏の日に。

今日の成果(^。^;) [2007年08月07日(Tue)]

 とても暑い時間でしたが、裏庭の小屋の2階部分の板の取り外しが完了しました。
  
 気になっていたことは、ひとつずつでもいい。
  
 片付けができたら、何かいい気持ちです。
  
 ひとりだけど、意外とできるものでしょう。
  
 作務衣のおかげかしら。
 力もあるし。
 身体を動かしていると、ただそれだけ考えて「無心」になるから、
 汗をかいて
 埃だらけになって
  
 ものすごい勢いの速さで、汗を流しました。
  
 蝉が鳴いています。
 南からの風が茶房に流れこんできました。
  
 少し落ち着いて、少しいろいろと考えてみたいことがあります。
  
 今日は、そんな一日です。

綿麻の作務衣 [2007年08月08日(Wed)]

 昨日の作業の時、土埃と汗であっという間にドロドロになってしまいました。今日は、夏用の綿麻の作務衣の下を履き、頭に手ぬぐいを巻き、トタンの屋根を剥がしかけました。錆びた釘は板からなかなか抜けず、バールや釘抜き、金づちを使いました。
 雨風にさらされて錆びた釘やトタン板…あ~歴史?を感じます。お客様の声です。ランチの予約もあります。さあ、今日はこのへんで(^_^)

今日のランチ [2007年08月08日(Wed)]

 今日は、珈琲好きなお客様の奥さんとお友達が、ランチにお見えになりました。
  玄米ご飯
  ゴーヤと鰹節炒め
  小鯵の南蛮漬け
  万願寺唐辛子と赤おくらの胡麻 煮
  松本さんのトマトと玉ねぎ
  夜久野の白茄子のポトフ
  真いか、モロッコ豆、こんにゃくの酢味噌和え

 珈琲とデザートの後、ご主人からお店に電話が入りました。
 「らいらっくのジェラートを出してやって下さい」
 あ~素敵なプレゼントです。
 幸せな気持ちを分けていただきました。

ほうれんそう [2007年08月08日(Wed)]

ほう

報告
私的には「方向」

れん

連絡
私的には「連携」

そう

相談
私的にも「相談」

 今日は、前から行きたかった田路にある「いちりん」さんを訪れました。
 「山と山の間に物干し竿がかかりそうだね。日本昔話みたい」
 谷合を駆け抜ける涼しい風は、心を落ち着かせます。懐かしく心地よい時間の中でぼ~っとしていました。帰り際、女将さんのお話が聴けました。私のためにお仕事の手を止めて、いろいろなことを話して下さいました。ひよっこの私がわかるように丁寧に言葉を選んで…。
 「仕事をしていて完璧だなんて思える日は、今までも1日だってない。また、そう思ってもいけないと思ってる」

 「何が支えてくれてるって、お客様に恵まれていることと思う。前に小さい子供さんが箸袋に手紙を書いてくれて。…お魚美味しかったよ。また来るね。…うれしかったなあー」

 飾ることなく、女将さんは自然体です。惜しみなくいろいろと教えて下さるのです。またここにも、自分自身の店の方向を相談できる方がおられました。つながり、連携できれば、ひとりじゃありません。
 とても勉強になりました。またあの場所に行きたいと思います。

駅前の洋品店 [2007年08月10日(Fri)]

 25年(笑)ほど前・・・・
 私は、花の(笑)高校生で・・・
 電車通学をしておりました。
 駅前の洋品店には、梅雨があけた頃から、反物を飾り始めていました。
 大好きな柄を見つけ、学校帰りには窓にへばりつくように(^-^;)見つめていました。
  
 この写真はその時の反物を、「浴衣」に仕立てた物です。
  
 さて、長い間手を通していませんが、この夏は着る機会があるのでしょうか?
  
 と思いつつ、眺めている今日この頃です。
  
 あの洋品店では・・
 今も反物が飾られているのでしょうか。

咲良乃実~夏の過ごし方~ [2007年08月11日(Sat)]

 暑い毎日が続いております。
 冷房に弱い私にとっては、汗をかきながらでも、「暑いっ!」と言いながら過ごすのは、結構気に入っております。
  
 午後から・・特に夕方からのお客様が、見えられることがあります。
  
 ほとんどのお客様が、「ぼ~っと寝たいよなあ・・」
  
 あっ、どうぞどうぞ。
  
 先日だって、ランチの後で、座布団を枕にしばしの休息をとっておられました。
  
 ほら。
 こんな感じで休まれています。

 この間は私が、座布団の上に寝そべっていたら、お向かいの畑のおばちゃんが微笑んで?おられました。
  
 暑い夏・・
 休める時には、ゆっくりとしてみましょう。
  
 そしてもうひとつは・・・
 囲炉裏の周囲の木をオイルで磨きました。
 普通の家庭で使う油でいいと、使った後のでもいいよと、お客様に聞いておりましたが・・
 やっとできました。


 一晩で木は油を吸い取り、床との色合いも良くなったような気がしています。
 御香の中で大好きな「伽羅」をたいてみました(ほ~)

けいこさん [2007年08月12日(Sun)]

 私は元々、自分の考えていることや悩んでいることなど人に話したり聞いてもらうことを、あまりしないタイプでした。自分自身の弱い所を見せたくないという、頑なな性格が邪魔をしているのかもしれません。
 でも最近では、自分のしんどい所や凹んだことを話せる人が増えてきたように思います。「けいこさん」も、私の数少ない相談相手の一人です。いろいろなことを話したり聞いたりしました。仕草や表情、言葉のひとつひとつが私の気持ちを和らげてゆきます。知らないうちに笑顔になります。支えて支えられて成長してゆくようです。

「家は森」と「身土不二」と [2007年08月13日(Mon)]

 今日は定休日です。
 帰省ラッシュで、何だか出かけると車の多さに閉口しそうで、本を読もうと・・前から気になっていた本を取り出しました。2冊の本から「言葉のエッセンス」を私なりにまとめてみました。

 「家は森」
 一軒の家は様々な木が集まってできている。
 煤竹、杉、栗、桜、欅、栗
 住む人と共存しあって、家にいる時にいつも感じる不思議な安らぎ・・。
 ほっとする家の暗さは、梁も柱も、木戸も黒っぽい。すると外の景色がより印象的で美しく感じられる。時間とともに推移していく光と影。そのあやなす陰翳の中で季節が移ろい時が流れていく・・・・・

 何百年も前からこの地に在る家に自分が居ることを・・幸せに思いたいなと感じています。

 「身土不二」
 「人と土は一体である」
 「人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てる。故に、人の命と健康はその土にある」
 同じ気候風土でできた農産物は、その土地に住む人の生理とも一致し、四季の気候の変化を上手に乗り越えることができる

 すこし硬い文章のように思えますが・・・たとえば旅先の朝市なんかでいただいた物が美味しかったり、小さい時に田舎で食べた物が忘れられなかったり。そんな思い出と重なります。
その場所の人、土、水、風そんな自分を包む、自然の環境がそうさせてくれるような・・
 できるなら・・そんな一部になれたらなあ・・なんて少しおこがましいことを願ってしまいました。

 ちょうど「お盆」です。
 ご先祖様や思い出、ご縁のあった方々を振り返り、そっとここから手を合わせてみたいような、そんな夜です。

夏の夜に [2007年08月14日(Tue)]

夏の夜風が南の窓から
私の背中に流れ込む

満ち足りた時間を
過ごした後だから
私の心に染み込む

貴方は私に話してくれる
小さな子供を諭すように
ひとつ
ひとつ

私は貴方に投げ掛ける
小さな子供が聞くように
ひとつ
ひとつ

くりかえし
くりかえし

私は貴方の言葉の意味を
深く噛みしめて
そうして
やっと受け入れる

失った自分を取り戻せそうな夜に
貴方の声が
白いレースのカーテンに揺れ動いてる

お盆の中日に・・ [2007年08月15日(Wed)]

 朝、お店の前に水を撒きました。
 「少しは涼しくなるかな・・」
  
 但馬に帰省されたお客様が何組か、お見えになっています。
 お孫さんを連れられた方々は、お正月にもお見えになられたような気がします。
  
 「じいちゃん、ワシ言うたらあかんやんかあ~」
    
 小さかった男の子が、少し大きくなって。それでも、数ヶ月前と同じ口調でおじいちゃんに注意をしています。
  
 子供の無邪気さ
 健気さ
 澄んだ瞳
 満面の笑顔
  
 本当に胸が詰まるほど、かわいいなと思います。
 小川で沢蟹をとったと、蟹の真似をしてみせてくれました。
  
 この夏の暑い毎日は、素敵な思い出になって行くことでしょう。
  
 そんな1ページの何行目かに、このお店のことが記されていたらいいなと、窓際のお地蔵様に笑いかけていました。


 裏の庭の柿の葉も綺麗に乾燥し、「自家製柿の葉茶」ができました。
 こんな毎日を積み重ねて、私は過ごしています。

いい仕事してますねぇ~ [2007年08月17日(Fri)]

 今が旬の穴子をいただきました。15年位前になるでしょうか?
瀬戸内にある島々を、定期船に乗って旅したことを思い出しました。港では漁師の奥さんだと思われる女性が数人、勢いよく穴子をさばいています。傍らには横半分に切ったドラム缶で炭火がほんのり赤く色づき、醤油だれをくぐった穴子は網の上で焼かれます。
 「あ~いい匂い」
焼けた穴子は10本ずつパックに詰めら、観光客に売られていきます。私は穴子のさばき方に感激して座り込んで見ていました。目打ちをし、骨と内臓だけをあっという間に取り除きます。奥さん達は不思議そうに私を見て笑い合っていました。焼きたての穴子を、ひょいと私の目の前に出しました。
 暑い港での作業に付き合ったお礼だと、感激してもらってうれしいと話すのです。
 ではではと汗をかきながら、焼きたて穴子と冷たいビールで海風に当たっていました。
 そんな昔話を思いながら、いただいた穴子を頬張りました。
 「あ~美味しい」

咲と。良と。実と。 [2007年08月17日(Fri)]

 遅くやってきた「七夕」のように、逢える時間ができました。

「咲」
  大好きだよ。ぎゅう~
「良」
  ぼちぼちし~や~。 ぽんぽん。
「実」
手と手を合わせて   うふふふふ。

 それぞれが
 自分たちの足で
 自分たちの決めた道を
 歩いていますね。
  
 「ご飯をしっかり食べて、夜しっかり眠れているか」
 私は、そのこと一番に考えて、みんなを見つめてきた気がします。
  
 心が動いた時には、また、ぎゅ~って抱きしめ合おうね。
  
 いつも私を気遣ってくれて、ありがとう。
 私を、「お母さん」に育ててくれているみんなに、感謝しています。

松本さんのすいか [2007年08月17日(Fri)]

 「こんにちわ」の挨拶が、「あっついな~」に入れ替わって、ずいぶんと時間が経ったような気がします。
   
 古民家の中も風は入るものの、「がまん大会」?のようにお茶を飲んで頂いております(焦;)
   
 珈琲好きのお客様は、やはり温かい方を選ばれます。
   
 団扇を持って、窓を開け放ち・・・
 わざわざここに来ていただくことに、とても感謝します。
   
 隣の畑をしておられる松本さんから、「小玉すいか」を頂いてました。
   
 珈琲が終わった頃にお出ししました。
 ついでに私もお相伴いたしました・・・・
   
 「あま~(^-^)い」
 「美味しい~」
   
 暑い夏、流れる汗。
 冷たいすいか・・・
 子どもの頃に戻ったみたいな気持ちになりました。
    
 お客様も大喜びでした。
 懐かしい時間を感じることができました。
    
 松本さん、ありがとう。

充電中です [2007年08月20日(Mon)]

 夏空がまぶしく広がります。
 山の稜線もくっきり映し出され見とれてしまいます。
 川は緩やかに流れてます。
 前から行きたかったお店がありました。週末にしかOPENしないので、やっと訪れることができました。素材を大切にしているこのお店は、国産小麦粉に天然酵母、てんさい糖、自然塩を使っていて、玄米や全粒粉を加えたパンが多いのです。

 お店でシフォンケーキを買って、外でいただきました。珈琲やハーブティーは無料で(^_^)セルフサービスになっています。
 陽射しは強くて気温は36℃になっていますが、広い敷地にハーブ畑がありキウイも実を結んでいます。辺りの木には、蝉がとまりないています。この夏の午後を楽しみたいと思い、閉店間際まで夢心地の時間を過ごしました。

 帰り際、お店の奥さんとお話しました。ほんわかした自然な感じ、ありのままで飾らない雰囲気、買って来たパンのように思えました。
 「無添加だから美味しいけれど、無添加だから美味しい時間は短い・・」
 なるほど。なるほど。今日はまた充電をする場所でゆったりできました。

身体の変調 [2007年08月20日(Mon)]

 夏前から、皮膚が過敏に反応するようになっていました。身体中に蕁麻疹がでたり、みみず腫れのように触れた部分が膨らんだり。昨日も喉に違和感を感じていましたが、精神的にそう感じてるだけかなと思ってました。
 夜になって全身がかゆみがあり、赤くなり蕁麻疹が出だしました。その内に、口の中や気道も腫れたようになり、唾液が飲み込みにくくなり、息がしにくくなってきました。困ったなあー。呼吸しにくくなったらどうしようかな。不安に思ってましたが救う神?あり。原因は食べ物か?ストレスか?アレルギーかととりあえず抗アレルギー剤を飲んで、枕の位置を変えて息をしやすく。ほ~助かりました。真っ赤だった身体、詰まりかけてた喉は楽になってゆきました。今朝はまだ体調が戻ってません。口の中も腫れが引かず味がわかりません。
 ランチの予約をお断りすることにします。夏前の忙しさ。真夏の静かな時の流れ。私自身がついてゆけてないようです。

こんなふうに過ごしています [2007年08月22日(Wed)]

 体調を崩して、お店を休んでもう幾日経ったでしょうか。
 但馬は、少し秋が近づいているのでしょうか。
 「ゆっくり休む」
 これが私にとっては、かなり難しいことなのです。動き続けていないと、不安になるようです。止まらないから、スピードを緩めないから、転けた時に酷いことが起こってしまうのかもしれません。
 「心に向けて放ってた矢が、身体に出るようになったことは、ひとつの成長かもしれない」
 私を見守って応援してくれてる人から、いただいた言葉です。
 顔から身体の粘膜や皮膚に広がる発赤や発疹は、抗アレルギー剤で抑えてます。もちろん、気持ちを落ち着かせたり、眠りやすくする薬も。髪が触れて赤くなり、首筋が痒くなるのでショートカットにしました。
 こんなふうな毎日です。心配して下さってる皆様、復活までもう少し時間を下さいね。

秋は始まってます [2007年08月23日(Thu)]

 朝起きて、すぐ身体の発疹をあちこち見渡します。今日は少なく、痒みもあまりありません。昨日の雷雨のお陰?で涼しく感じられます。空咳は続いてますが、少し散歩に出てみようかと思いました。この何日間お店に出ないと、話す機会が激減して、この部屋だけが自分の空間で、ここだけの時間が流れているようで。そのことが楽に感じたり、寂しく思えたり‥。
 でも、多分そんなことを思えるように、気持ちが動き出してるのかもしれません。
 早生の桜でしょうか?
 葉は紅く染まり、散り始めています。
 ツクツクボウシがないてます。
 季節の移り変わりを感じました。

グリーンシャルトリューズ [2007年08月23日(Thu)]

 フランスの修道院のシスターが作っていると言われる、リキュールです。今は呑まないというか、呑めない状況なので、瓶を眺めています。お酒の瓶の形やラベルの字が素敵で、呑んだ後も大事にとっていたりしてます。封を切ってちびちびと呑んでいた頃、空になっている部分にはそれだけの思い出が詰め込まれているんだなと感じつつ、早く「回復祝い会」をしたいなとにやけています。

夕方の空を見上げて… [2007年08月24日(Fri)]

 今日は、夕方までお薬の力で眠り続けていました。ふらつきがあるものの、空が見たくて少しの時間外出しました。西の夕焼けと東の月、何だか少し泣けました。言葉にできず‥‥言葉にしなくてもいいのかも。今、焦ったり凹んだり、不安になったり悔やんだり、マイナスの気持ちで時間を送っていますが、季節が移りゆくように心も体も休めなきゃだめですね。今の時間を受け入れ、大切にしたいと思っています。

私の足元に… [2007年08月25日(Sat)]

 今日、夕方陽射しが弱まってから少しの時間、外に出てみました。ふと足元に、懐かしい草が目に入りました。しゃがんで、昔遊んだように葉をそっと引っ張ってみます。「プチン」
面白いように葉先は、桜の花びらの形になっていきます。
 私が子供の頃、おばあちゃんが教えてくれたっけ。今は亡きおばあちゃんを思い出していました。夫である私のおじいちゃんは病身で戦後亡くなり、船乗りだった息子2人を海で亡くし、3男である父の所で過ごした人でした。仲良く暮らしていた嫁、私の母親は今から39年前、妊娠中に亡くなってしまいました。私の記憶するおばあちゃんは、凛として静かに笑う優しいイメージです。大切な人たちを見送り諦めてどんな思いで暮らしてたのでしょうか。いつも一緒に寝ていたのに。
 「おまえが4年生になったら、もう自分の部屋で寝なさい」
 と宣言しました。とても寂しかったのを憶えています。
 そして…、春、進級の始業式の日。私の隣でおばあちゃんは亡くなっていました。愕然としました。死はこんな形でやってくるのかと。おばあちゃんはわかってたかのように思えてしまいます。
 懐かしくほろ苦く…
 足元の草に「ありがとう」なんて呟いてみました。 

線香花火 [2007年08月26日(Sun)]

 夏の終わりの夜更けに、線香花火をしました。逝く夏を惜しみながら、涼しくなった風に吹かれてました。
 一日中、家に居て身体の痒みや心の歪みと向き合ってると、溜め息が出てしまいます。お客様に励まされ、気持ちを立て直し、自分自身を受け入れようと思っています。感謝してます。
 みなさんの幸せを願って今夜は線香花火をしました。
 ありがとうございます。

夏と秋の狭間で… [2007年08月28日(Tue)]

 横になっていたら、1日は長くもあり短くもあり…やっぱり身体が動けると、外を見たくてたまりません。顔に出ている発疹も帽子で隠し、変装ルックみたいな(笑)格好で田んぼの稲を見に行きました。思えば一昨年まで水がどうだ、いもち病にかかってないかと、出勤途中に田んぼを覗くのが当たり前になっていました。きれいに手入れされた田んぼは美しいです。「米」は人の手に八十八回お世話になると言います。もうすぐ稲刈りです。里山もにぎやかになる実りの秋です。
 それからふと百日紅(さるすべり)が咲いているのを見つけました。風がくすぐっただけでもハラハラと散ってしまう夏の花のイメージがあるのですが、山陰がいいのか「見て!」とばかりに夏を惜しむようでした。
 お客様からのコメントに癒されて積み木をひとつずつ重ねています。いつもありがとうございます。

止まってしまった時間がゆっくり刻まれてゆく‥ [2007年08月31日(Fri)]

 29日、母の月命日と帰らぬ大切な人の命日でした。どこかお寺にお参りに行く予定にしていました。数ヶ月も前から‥。
 休養日もあとわずか。身体も心もそろそろ動かさなければなりません。この止まった時間の中、お店を開店した頃から、今までを振り返ってみました。自分自身の心身の状況を省みず、結局また走って仕事をしてしまった気がします。
 お寺に行って、お参りをしてすがすがしい気持ちになりたいと。そして、自分自身がどうあるべきかを考えることにして、訪れたのは京都化野念仏寺です。言葉は何も要りません。ここにたっているこの幸せに、感謝しました。ここから‥止まった時間が動きだしたのでした。

鞍馬にて‥(その1) [2007年08月31日(Fri)]

 いつか、聴いたことのある唄の言葉。
 「鞍馬の貴船川‥‥‥ 涙を流してくれる‥」
 そんなフレーズを想いだし化野から、鞍馬へ向かいました。
 平日の雨降り‥
 鞍馬寺には人影はありません。
 鞍馬から花背へと走っていると、赤い自転車が目に入りました。
 「お茶したい‥。何か惹かれる」
 なかなかUターンが出来ず、焦りました。‥が、何とか辿り着きました。お店に入るとハーブ?アロマオイルの香り。あれ?おかしい?ダメです。涙が止まりません。懐かしくて、切なくて、悲しいやら嬉しいやら‥やっぱりこんな時は、言葉にならない感情があふれてゆきます。お店の方にそっと渡されたティッシュの箱を持って、框をあがり好きな場所に座り、泣きながら笑い?笑えて^_^;。
 さりげなく気に留めてくれている感じ‥
 本当にゆっくりしていいんだという解放感‥
 支えてもらっている落ち着き‥
 言葉のパズルが当てはまってくると、涙は引き潮のように静かに渇いてゆきます。
 ここに居れたこと
 ここに居ること
 何だかドキドキしてきました。
 出逢いが偶然ではなく、必然であると思えてきました。

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