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【猿でもわかるeスポーツビジネス学#2】eスポーツイベントにおける収益モデルの具体的な実現方法

【前回の記事】

eスポーツビジネス学とか言っておきながら、eスポーツイベントのことしか書いてなくね?
と、感想を抱いたそこのあなた。まだ#2なのでゆっくり更新をお楽しみに

さて、今回は前回予告の通り、それぞれのキャッシュポイントを得るための具体的な方法をご紹介します。


この記事にマッチする人

  • イベント収益化の具体的な方法を知りたい

  • 収益化するためのコツを知りたい

  • 収益計画の立て方を知りたい

1. スポンサーシップと広告収入

eスポーツイベントの最大の収益源は、スポンサーシップです。
企業は、特定のターゲット層にリーチするためにも、eスポーツイベントに積極的に投資します。スポンサーシップ契約には、以下のような形態があります。

つまり、eスポーツイベントへの参加者やイベントのファンが企業が求めるターゲットと合致していなければ、スポンサーシップを得られません。

イベント企画の段階で、ターゲットやペルソナの設定をしていくことが重要となります。

スポンサーシップの種類は大きく分けて以下の2つです。

  • 大会ネーミングライツ:イベントの名称に企業名を冠することで、高額のスポンサー契約が成立します。例として、「Red Bull」といったブランドが主催する大会などが挙げられます。

  • 広告バナーや動画広告:イベント会場内や配信中に企業の広告を表示し、視聴者にリーチします。配信プラットフォームや会場のディスプレイに広告枠を販売することで、収益を上げることが可能です。

実現方法

  • 企業に対して、ターゲットとなるeスポーツファン層のデータを提供し、広告効果を説明する資料を用意します。
    視覚的にわかるようなデータを用意し、適切なプランを提案します。

  • SNSや配信プラットフォームのフォロワー数や視聴数をアピールし、スポンサー契約を交渉します。

2. チケット販売

オフラインイベントや特定のVIP体験を提供する場合、チケット販売は直接的な収益源となります。
eスポーツイベントでは、観客にゲームプレイの観戦だけでなく、選手とのミート&グリートや特典付きのVIPパッケージを提供することが可能です。

  • 観戦チケット:大会会場での観戦チケットや、オンライン配信でのプレミアム視聴チケットを販売します。

  • VIPパッケージ:特定のアメニティや選手との交流機会が含まれるVIPパスの提供も有効です。

実現方法

  • オンラインでのチケット販売システムを構築し、SNSや配信プラットフォームを活用して集客を行います。

  • オフラインイベントでは、地方自治体や会場側と協力し、イベントプロモーションやチケットの販売促進を図ります。

3. 配信プラットフォームのマネタイズ

eスポーツイベントの多くは、TwitchやYouTubeなどのプラットフォームで生配信されます。これらのプラットフォームで収益を上げる方法も多様です。

  • サブスクリプション:視聴者が配信者をサポートするためサブスクです。その収益の一部がイベント主催者に入ります。

  • 広告収益:配信中に再生される広告から得られる収益です。

  • 投げ銭(ドネーション):視聴者がリアルタイムでイベントをサポートするために投げ銭を行う機能があります。

実現方法

  • 配信プラットフォームと提携し、収益分配契約を締結します。たとえば、Twitchでのサブスクリプションや広告配信の条件を交渉します。

  • 視聴者に対してドネーションを促す仕組みを配信中に取り入れ、イベントのエンゲージメントを高めます。

4. グッズ販売(マーチャンダイジング)

イベントに関連するグッズ販売は、収益の増加に貢献します。選手の名前やチームロゴが入ったTシャツ、キャップ、ポスターなどのオリジナル商品を制作し、会場やオンラインショップで販売することが可能です。

  • オリジナルグッズ:イベント限定のTシャツやアクセサリー等を制作し、ファンに販売します。

  • デジタルグッズ:デジタル限定の壁紙やアバター、バッジなどを販売する方法もあります。

実現方法

  • オンラインショップを構築し、イベント開催中は会場や配信内で商品リンクを共有して販売を促進します。

  • 限定商品を制作し、コレクター心理を刺激することも収益増加に繋がります。

5. パートナーシップやライセンス契約

ゲーム会社やハードウェアメーカーとのパートナーシップ契約や、イベントのコンテンツをライセンス供与することで、追加の収益源を得ることができます。

  • ライセンス契約:eスポーツ大会の映像権や商標権を他のメディアに販売し、収益を得る。

  • 技術提携:大会で使用するハードウェアやソフトウェア企業と提携し、イベント運営のコストを削減しつつ、企業からの支援を受けます。

実現方法

  • ゲーム会社や関連企業に対して、イベントの規模や影響力を提示し、ライセンス契約や技術提携を提案します。

  • 継続的な関係を築くために、長期的なパートナーシップを模索し、次回以降のイベントでも協力を継続します。

まとめ

eスポーツイベントの収益モデルは多岐にわたりますが、スポンサーシップ、チケット販売、配信プラットフォームの活用、グッズ販売、ライセンス契約など、複数の収益源を組み合わせることで持続可能なビジネスを構築することが可能です。成功するためには、ターゲット層をしっかりと把握し、企業や視聴者にとって魅力的な体験を提供することが重要です。

これらの収益モデルを効果的に実現し、継続的にイベントを開催することで、eスポーツ業界での成功を手に入れることができるでしょう。

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