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肌のくすみ、シワ… 体内で起こる老化の原因「糖化」現象とは

老化を進める「糖化」とは

糖は体に欠かせないエネルギー源ですが、摂取しすぎてエネルギーになりきれなかった余分な糖分は血液中に漂い、たんぱく質と出会うと結びついて変質し、細胞を劣化させてしまいます。これが「糖化」と呼ばれる現象です。

「糖化」で私たちの体はどうなる

この糖化が体内で起きると、AGEs(終末糖化産物)という物質が生成され、体内に蓄積されていき、次のような問題や症状が出てきます。
・肌のくすみ、たるみ、シワ
・血管の硬化
・組織の炎症
・骨粗しょう症やアルツハイマー病にも関与

始めてみよう「糖化」対策

糖化は、「血糖値が急激に上がること」と「食事からAGEsをとること」で進みやすいので、次のようなことに気を付けるとよいでしょう。

(1)よく噛んでゆっくり食べる
噛むことは「インスリン」という、食後に上がった血糖値を低下させるホルモンの分泌を促します。

(2)なるべく低GI(血糖値の上がりにくい)食品を選ぶ
精白米より玄米や雑穀米、うどんやパスタよりもそば、白い食パンよりもライ麦パンや全粒粉パンなどのほうが低GIです。

(3)食べる順序を、野菜・海藻類→たんぱく質→炭水化物にする
野菜や海藻類の食物繊維を最初に食べることで血糖値の急上昇を抑えます。

(4)調理方法を工夫する
高熱で加工した食品にもAGEsが含まれるので、同じ食材でも、調理方法を工夫することでAGEsの摂取量を抑えることができます。
AGEs(少)生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる AGEs(多)

(5)適度な運動、筋肉量を増やす
筋肉量が多いと、筋肉がブドウ糖を充分に消費し、血糖値が上がりにくくなります。