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【詩】紫煙


時計の針が妙に耳障りな真夜中は
裏路地に騒ぎが決まって持ち上がる
硝子戸をずらして湿気た煙を燻らせば
街灯の下に憔悴しきった影が蠢く
擦り切れる追散らかされた足音
帰る方向を失くしたら
もはや敵も味方もない
陽が昇れば働きに出る皆同じ肉塊
腹を空かせたまま前へ前へ

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