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「不登校は逃げ道ではなくて、別の道」

マルチタレントとして華やかに活動する
しょこたん、こと中川翔子さんの
新刊を読んだ。
  

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中学校時代に、スクールカーストの出現で
いじめられっこになった彼女は
学校に行けなくなった。
  
この本で、僕が一番惹かれたのは
今不登校を体験した子どもたちにしている
インタビューのコーナ。
 
ある女の子は、
不登校だった頃を振り返り

「不登校は逃げ道だと思っていたけれど
別の道だった」

と述べている。
 
僕はそのその一言を読んで
とても、心が励まされた。

なぜかというと
僕も不登校体験者だからだ。
  
と言っても子ども時代のことではない。


僕は、44歳の時に、小学校の先生をしていたけれど
6月のある日に、
どうしても行けなくなってしまったのだ。
 
担任していたクラスを放り出して
休職してしまったこと
  
その時の私は
「逃げてしまった」と
自責の念を心のど真ん中に持ち続けていた。
 
時が過ぎた今でも、
「逃げてしまった」という
思いは完全に消えはしない。
 

だからだろう、この女の子の
「逃げたんじゃなくて
別の道を選んだんだ」っていう言葉が
僕の胸には、暖かく慰められる。
 
 
生きていると辛くて
逃げ出したくなることが
子どもにだって大人だって、ある。
   
その時に、この道しかないと
必死に言い聞かせて歩くのも
学びといえば学びだけども
 
別の道を歩き始めることで
人生が開けることだってある。
 
人生はワンチャンスの一本道なのか?
 
いいやそうじゃない。
 
方向転換することがあってもいい。
 
進んだ道が間違っていたと思ったら
引き返してもいいし
違うルートを進んでもいい。
 
この道を絶対に進まなきゃ
いけないんじゃなくて

間違っているなあという違和感や
直感を頼りにして
自分の覚悟で選べばいいんだ。

学校に行かないよという子どもの声は
人生の選択を
自分でするんだという
心の叫びに思えてならない。
 
人生は一度きり。

嫌なことを嫌といえずに
我慢して歩く人生はしんどいよね。
 
不登校という選択は
子どもが自分の人生を本気で考え始める
とても良い機会だと私は思う。

それは、44歳で学校を「不登校」した
私にとっても同じだ。
 
レールから外れたら
人生が終わるんじゃない。
 
よく見れば、いろんな道が無数にあるし
今まで知らなかった人との出会いも
たくさんある。
 
辞めるからこそ、手に入るものもある。
 
僕は、そんな新しいスタートを切って
自分の道を歩もうとする人たちが
大好きだ。
 
大変なこともたくさんあるけれど
大変なことを知ることも
きっと役に立つんだ。
 
そう信じて生きている。
 
しょこたんの本を手にして
そんなことを考えた。
 

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