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おもてなしに必要な物とは

最近読んだ書籍の著者は花柳界の妻と、京都の芸妓を経験した方でした。
いずれも、おもてなしや作法について知りたくて購入したのですが、
読みながらふと気づいたことがあります。
それは、持ち物が多いことが「おもてなし」にはならないということです。

物の多さ、例えば私の部屋にたった今誰かを招待したとして、
テーブルにはマニキュアが3つ、テッシュ、リモコン、日焼け止め…が置かれているテーブルの前に座っていただくのは間違いなくもてなす行為からはかけ離れているでしょう。

私の中で、私が誰かに上質な時間や空間を提供するためには、今の私では足りない、とまず考えます。そして、今の私の不足を補うには、たくさんのものが必要で、使いこなす必要があると思っていました。しかし、実際はそうではありません。人をもてなすには、雑多な物が置かれていない空間が必要なのです。つまり。物を減らす必要があったのです。

私が求めているものは、どうやら物ではなく空間だと気付かされたのでした。

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