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本日の一曲 vol.537 ゴブリン:サスペリアのテーマ (Goblin: Suspiria Main Theme, 1977)

弊社のある六本木に、英国パブ「ホブゴブリン六本木(HOBGOBLIN ROPPONGI)」という店があります。2002年のサッカーワールドカップのときに開店したこともあり、サッカーの季節になると、とても賑やかになります。

このお店のロゴは、ホブゴブリンが描かれたものです。


HOBGOBLIN

ホブゴブリンは、ゴブリン(Goblin)の一種で、「ホブ(Hob)」は中世英語で「小さい」「家庭的な」という意味がありますので、「小さなゴブリン」という意味です。ゴブリンは、ヨーロッパ全土の民間伝承で広く語られ、森や洞窟、暗い場所に棲み、人間を襲う怪物として「恐ろしい存在」として描かれます。一方、ホブゴブリンは、特にイギリスやスコットランドの民間伝承で語られ、家族に幸運をもたらすこともあるが、怒らせると問題を引き起こす二面性をもつ親しみのある家庭的な精霊として描かれます。

ホブゴブリンとして有名なのは、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare, 1564年4月26日生~1616年4月23日没)さんの戯曲「真夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)」に登場する妖精パック(Puck)です。

クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862年8月22日生~1918年3月25日没)さんの前奏曲集第1巻(Préludes 1, 1910)の第11曲に「パックの踊り(La danse de Puck)」があります。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli, 1920年1月5日生~1995年6月12日没)さんの演奏です。

一方、ゴブリンというと、イタリア・プログレッシブ・ロックのバンド「ゴブリン」があります。このバンドは、1977年に公開されたイタリアのダリオ・アルジェント(Dario Argento, 1940年9月7日生)さん監督のホラー映画の古典「サスペリア(Suspiria)」のサウンドトラックや、1978年に公開されたジョージ・ロメロ(George Andrew Romero, 1940年2月4日生~2017年7月16日没)さん監督のゾンビ映画の古典「ゾンビ(Dawn Of The Dead)」のサウンドトラックを担当して有名になりました。

ゴブリンが演奏する「サスペリア」のテーマです。

この曲を聴くと、1973年に公開されたウィリアム・フリードキン(William Friedkin, 1935年8月29日生~2023年8月7日没)さん監督のオカルト映画「エクソシスト(The Exorcist)」のテーマ曲であるマイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)さんの「チューブラー・ベルズ(Tubular Bells)」を彷彿とさせますね。同じ短調の音型を何度も反復するということが、なんとなく気味の悪い効果を生み出すのでしょうか。

「サスペリア」のプレイリストです。

すると、「ゾンビ」のサウンドトラックも聴いてみたくなりますが、音楽としては「サスペリア」の方が雰囲気たっぷりでしょうか。「ゾンビ」のプレイリストです。

(by R)

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