本日の一曲 vol.229 TOTO ジョージー・ポージー (TOTO: Georgy Porgy, 1978)
TOTOは、1977年にアメリカ・ロサンゼルスでスタジオ・ミュージシャンが集まって結成されたバンドであり、1982年にリリースされたアルバム「TOTO IV」に収録された「アフリカ(Africa)」が大ヒットしたことで、誰もが知るバンドになりました。
彼らのファースト・アルバム「宇宙の騎士(TOTO)」は1978年に、セカンド・アルバム「ハイドラ(Hydra)」は1979年にリリースされましたが、ファーストに収録された「ホールド・ザ・ライン(Hold The Line)」、セカンドに収録された「ハイドラ(Hydra)」「オール・アス・ボーイズ(All Us Boys)」「ホワイト・シスター(White Sister)」は、当時の日本のギター少年やバンド少年がさかんにコピーして練習した曲でした。
本日ご紹介するのは、彼らのファースト・アルバムに収録された「ジョージー・ポージー」です。ファースト・アルバムとセカンド・アルバムのソングライティングは、全曲、キーボードのデヴィッド・ペイチ(David Paich)さんが担当しています。「ジョージー・ポージー」とは、もともとはイギリスの童謡です。Wikipediaの英語版には譜面も掲載されています。
もともとの歌詞は以下のとおりで、TOTOの曲では、この最初の2行が引用されています。
Georgie Porgie, pudding and pie,
Kissed the girls and made them cry,
When the boys came out to play,
Georgie Porgie ran away.
TOTOの曲では、この童謡を引用して、要するに「色男」を歌った曲になっていますが、童謡の陽気さはなく、物悲しい曲調で演奏されています。
そして、この2行の部分は、シェリル・リン(Cheryl Lynn)さんが歌っています。シェリル・リンさんのデビュー曲「トゥー・ビー・リアル(Got To Be Real)」をデヴィッド・ペイチさんがプロデュースしたという縁になります。
(by R)