本日の一曲 vol.380 クラフトワーク アウトバーン (Kraftwerk: Autobahn, 1974)
ドイツ語で「kraftwerk」とは「発電所」の意味で、バンドの「クラフトワーク」は、ラルフ・ヒュッター(Ralf Hütter)さんとフローリアン・シュナイダー(Florian Schneider)さんが中心となり、1971年にセルフタイトルのアルバムでデビューしました。アモン・デュール(Amon Düül)、タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)、カン(Can)などとともに「クラウトロック」の代表格と言われています。
クラフトワークのデビューアルバム、1972年リリースのセカンドアルバム「クラフトワーク2(Kraftwerk 2)」、1973年リリースの3rdアルバム「ラルフ&フローリアン(Ralf & Florian)」はマーケットからはほとんど相手にされませんでした。ところが、本日ご紹介する「アウトバーン」収録された1974年リリースの同名の4thアルバム「アウトバーン」がなぜか英米圏(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ)で売れたのでした。
「アウトバーン」とは、一般的にはドイツを走る高速道路のことです。アウトバーンのコンセプトは世界史的にも有名なものかと思います。
クラフトワークの「アウトバーン」は、この高速道路を走る様子をシンセサイザー音楽にしたものです。
リイシューされてからアルバムジャケットも変わってしまいましたが、リリース当初のアルバムジャケットが秀逸だと思いますので、こちらもご覧ください。
YouTubeには実際にアウトバーンを走る動画がたくさん公開されています。
「nee-tour」さんのものです。
「pewdewie」さんのものです。
さて、最近のクラフトワークですが、中心メンバーのフローリアン・シュナイダーさんは、2020年4月7日に73歳の誕生日を迎えましたが、残念なことに4月21日に癌のためにお亡くなりになりました。
今年の7月にはフジロックに出演し、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)」を演奏したりしました。
坂本龍一さんや「戦場のメリークリスマス」については、こちらもご覧ください。
(by R)