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本日の一曲 vol.498 アンドリュー・バードとマディソン・カニンガム:クライング・イン・ザ・ナイト (Andrew Bird & Madison Cunningham: Crying In The Night, 2024)

以前、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)をご紹介した時に、「バッキンガム・ニックス(Buckingham Nicks)」というアルバムもご紹介したことがありました。

本日ご紹介するのは、このアルバムをまるごとカバーしてしまったというトリビュート・アルバムのご紹介です。今年2024年10月にリリースされた「カニンガム・バード(Cunningham Bird)」というアルバムです。

このアルバムは、マディソン・カニンガム(Madison Cunningham, 1996年10月14日生)さんとアンドリュー・バード( Andrew Bird, 1973年7月11日生)さんがコラボしたものです。

マディソン・カニンガムさんは、アメリカ・カリフォルニア・エスコンディード出身のアーティストで、スタイルはギターの弾き語りです。2014年にデビューアルバム「Authenticity」をリリースして以降、2枚ほどアルバムをリリースしていました。

アンドリュー・バードさんは、アメリカ・イリノイ出身のアーティストで、4歳のころからスズキ・メソードで習得したヴァイオリンを演奏するとともに、自らボーカルも取り、1996年にソロ・デビューアルバム「Music Of Hair」をリリースして以降、ほぼ毎年のようにアルバムをリリースしています。

一方、スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks, 1948年5月26日生)さんと1歳年下のリンジー・バッキンガム(Lindsey Buckingham, 1949年10月3日生)さんは、お互いが高校生の時に音楽で知り合い、2人がサンノゼ州立大学に進学してから、二人でデビューを目指して楽曲を書き溜めていました。その結実が1973年にリリースされたアルバム「バッキンガム・ニックス(Buckingham Nicks)」でした。しかし、このアルバムは商業的には失敗したのですが、このアルバムがきっかけとなり、二人はフリートウッド・マックに加入することになり、相乗効果を発揮して、1975年のアルバム「ファンタスティック・マック(Fleetwood Mac)」、1977年のアルバム「噂(Rumours)」とヒットアルバムを連発したのでした。

このアルバム「バッキンガム・ニックス」のリリースにあたって、スティーヴィー・ニックスさんは、アルバム・ジャケットの写真撮影のときに服を脱ぐように言われ、かなり傷付いたようであり、売れ行きも芳しくなかったこともあり、ニックスさんにとっても、リンジー・バッキンガムさんにとっても、このアルバムは苦い思い出のあるものになり、再発はほとんどされていません。

ですから、今回のアルバム「カニンガム・バード」がトリビュート・アルバムと言っても、オリジナルがあまり知られていない、というアルバムになります。

しかし、アルバム「バッキンガム・ニックス」は、若く恋愛関係にあった二人がデビューを目指して楽曲を共同制作していたわけですから、このアルバムには評価されなかった熱量があったのではないでしょうか。

「カニンガム・バード」では、オリジナルのアレンジはほぼ踏襲されておらず、マディソン・カニンガムさんとアンドリュー・バードさんのそれぞれのスタイルに合わせたお二人のデュエットがメインになっています。

アルバムのプレイリストです。

(by R)

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