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本日の一曲 vol.351 BACCO CHA CHA ME (1979)

このレコードはギタリストの高中正義さんのプロジェクトによるもので、「BACCO」はバンドの名前、「CHA CHA ME」はアルバムの名前で、同名の曲も収録されています。

メンバーは、高橋ゲタ夫さん(ベース)、ロバート・ブリル(Robert Brill)さん(ドラム)、高中正義さん(ギター)、佐藤準さん(キーボード)、ジム・ダイアモンド(Jim Diamond)さん(ボーカル)です。

ロバート・ブリルさんと佐藤さんはCharさんの日本最高のギター名盤であるセルフタイトルのデビューアルバム(1976)のチームでした。有名なイントロ問題を孕む名曲「SMOKEY」を演奏したチームですね。

高橋ゲタ夫さんは高中さんの盟友で、「SUPER TAKANAKA LIVE! (1980)」での「READY TO FLY」~「黒船」のメドレーは忘れられません。まさに飛行機が離陸し、大空を舞うイメージの「READY TO FLY」から大海原を悠々と進む黒船へイメージ転換する名メドレーです。

そして、ジム・ダイアモンドさんは、この後、カルメン・マキさんと仕事をした後、イギリスに戻り、キーボードのトニー・ハイマス(Tony Hymas)さんと「Ph.D」というデュオを結成し、ドラムのサイモン・フィリップス(Simon Philips)さんなどと「I Won't Let You Down (1981)」をリリースしてこの曲がヒットしたりしました。

Ph.Dの後は、ジム・ダイアモンドさんはソロとなり、「I Should Have Known Better (1984)」のナンバーワン・ヒットを出しました。

トニー・ハイマスさんはジェフ・ベック(Jeff Beck)さんのプロジェクトに参加したりしていました。

以上のように、高中正義さんのプロジェクトであるこの「BACCO」というバンドはスーパーバンドだったのですが、なぜかサブスクのメニューにはあまりなく、忘れ去られた名盤になりそうな勢いなので、もっと聴いてもらいたいという願いを込めてごご紹介します。

筆者の印象を申し上げますと、全体的に「夏」を感じさせ(今の季節と合っている気がします)、1曲目「HIGH ACE」のタイトなイントロ(ハイエースとはトヨタのことか)、4曲目「SEVENTEEN AND BLUE」の後半が名曲「黒船」のメロディーになっているところが特に気に入っています。

なお、ジム・ダイアモンドさんは、2015年10月8日、64歳で睡眠中にお亡くなりになりました。

(by R)

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