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本日の一曲 vol.438 エルヴィス・コステロ ジ・オンリー・フレイム・イン・タウン (Elvis Costello: The Only Flame in Town, 1984)
エルヴィス・コステロさんは、1954年8月25日にビートルズ(The Beatles)の出身地であるイギリスのリヴァプールで生まれたイギリスのミュージシャンです。父がジャズ・トランペッターだったことから、幼い頃から音楽に囲まれて育ち、やはり小さい頃からビートルズの大ファンでした。
アメリカのローリングストーン誌の2010年の100人の偉大なアーティストでは80位になっています。また、日本にも何度も来日し、Mr.Childrenの桜井和寿さんと声が似ているなど何かと話題も多く、「本日の一曲」でも何曲か取り上げています。あらためて何回かに分けて、エルヴィス・コステロさんの軌跡を振り返り、プレイリストにしてみたいと思います。
今回はデビューから1984年の9枚目のアルバム「グッバイ・クルエル・ワールド(Goodbye Cruel World, さようなら、残酷な世界)」まで紹介します。
Debut: Less Than Zero & 1st: My Aim Is True
デビューシングルは1977年3月リリースの「レス・ザン・ゼロ(Less Than Zero)」です。曲自体は地味な印象を受けますが、歌詞の内容は、イギリスのファシストであるオズワルド・モズレー(Sir Oswald Mosley)を告発する内容になっています。
ファーストアルバムは1977年7月リリースの「マイ・エイム・イズ・トゥルー(My Aim is True)」でした。プロデューサーはニック・ロウ(Nick Lowe)さんです。
アルバムのプレイリストです。
2nd: This Year's Model
セカンドアルバムは、1978年3月にリリースされた「ディス・イヤーズ・モデル(This Year's Model)」です。このアルバムについては、以前紹介しました。このアルバムから、バックバンドがジ・アトラクションズ(The Attractions)となります。
アルバムのプレイリストです。
3rd: Armed Forces
3枚目のアルバムは、1979年1月にリリースされた名盤「アームド・フォーセス(Armed Forces)」です。1曲目に収録された「アクシデント(Accidents Will Happen)」です。
このアルバムからのヒット曲であり、戦争に駆り出される若者を歌った「オリヴァーズ・アーミー(Oliver's Army)」です。コステロさんがアップにされます。
アルバムのプレイリストです。
4th: Get Happy!!
4枚目は、1980年2月にリリースされた「ゲット・ハッピー(Get Happy!!)」です。リリース当時のLP盤で片面10曲ずつの大ボリュームのアルバムでした。が、あまりいい曲がなかったという印象です。
この時期は、アメリカ・ツアーでコステロさんが人種差別発言をしたりして、荒れた時期でした。
本日の一曲「ノー・アクション」の記事に「フォーリング・ダウン(I Can't Stand Up for Falling Down)」を紹介してあります。
アルバムのプレイリストです。
5th: Trust
5枚目は、1981年1月にリリースされた「トラスト(Trust)」です。コステロさん自身が言っているように、このアルバムを制作していた時期は、コステロさんが薬物にはまってしまった時期であり、コステロさんのディスコグラフィーの中で最も薬物の影響を受けたアルバムになっています。
自戒の意味を込めたのでしょうか、「足元に注意!(Watch Your Step)」です。
アルバムのプレイリストです。
6th: Almost Blue
6枚目は、1981年10月にリリースされた全曲カントリー・ミュージックのカバーが収録された「オールモスト・ブルー(Almost Blue)」です。この時期のコステロさんは、売れ行き不振、体調不良、私生活のトラブルとブルーな時期であり、レコーディングで行き着いた結果がカントリー・ミュージックだったということです。全面的にスライド・ギターがフィーチャーされています。しかし、失敗作であると評価されています。アルバムジャケットもそんな感じです。
このアルバムのプロデューサーはニック・ロウさんから交替して、アメリカのカントリーアーティストであるビリー・シェリル(Billy Sherrill)さんです。
バラードナンバーの「アイム・ユア・トイ(I'm Your Toy)」です。
アルバムのプレイリストです。
7th: Imperial Bedroom
7枚目のアルバムは、1982年7月にリリースされた起死回生の「インペリアル・ベッドルーム(Imperial Bedroom)」です。プロデューサーは、ビートルズのエンジニアだったジェフ・エメリック(Geoff Emerick)さんです。
「オールモスト・ブルー(Almost Blue)」と「ザ・ラヴド・ワンズ(The Loved Ones)」の2曲です。
アルバムのプレイリストです。
8th: Punch The Clock
8枚目のアルバムは、1983年8月にリリースされた「パンチ・ザ・クロック(Punch The Clock, タイムカードを打つの意)」です。プロデューサーは、デフ・スクール(Deaf School)のギターだったクライヴ・ランガー(Clive Langer)さんとアラン・ウィンスタンリー(Alan Winstanley)さんです。この2人は、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(Dexys Midnight Runners)の「カモン・アイリーン(Come On Eileen)」などをプロデュースしていました。ただ、このアルバムはそこそこ売れましたが、賛否両論で、コステロさん自身の後々の評価は低いアルバムです。
ロバート・ワイアット(Robert Wyatt)さんに提供した曲「シップビルディング(Shipbuilding)」のセルフカバーです。ロバート・ワイアットさんのバージョンについては紹介したことがありました。
この「シップビルディング」は日本でだけシングルカットされ、そのB面は、「コステロ音頭(The World And His Wife)」でした。
アルバムのプレイリストです。
9th: Goodbye Cruel World
9枚目のアルバムは、1984年6月にリリースされた「グッバイ・クルエル・ワールド(Goodbye Cruel World, さようなら、残酷な世界の意)」です。このアルバムのプロデューサーも前作と同じクライヴ・ランガーさんとアラン・ウィンスタンリーさんです。こちらも賛否両論で、コステロ自身の後々の評価は最悪です。
曲は、「ジ・オンリー・フレーム・イン・タウン(The Only Flame in Town)」で、ダリル・ホール(Daryl Hall)さんと共演しています。
アルバムのプレイリストです。
(by R)
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