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本日の一曲 vol.346 グレン・ミラー ムーンライト・セレナーデ (Glenn Miller: Moonlight Serenade, 1938)

グレン・ミラーさんは、1904年3月1日、アメリカ合衆国アイオワ州クラリンダに生まれ、高校生の時にクラスメイトとバンドを結成、1923年にコロラド大学ボルダー校に進学しましたが、中退してニューヨークで音楽の道に進みました。ニューヨークでは、後にジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)さんも師事したロシア出身のジョセフ・シリンガー(Joseph Schillinger)先生に師事しました。シリンガー先生の指導の下、「ミラーズ・チューン(Miller's Tune)」が作曲され、この曲が本日ご紹介する「ムーンライト・セレナーデ」になったと言われています。

1920年代後半から、ミラーさんは、トロンボーン奏者として、あるいは、作曲家・アレンジャーとして、下積み時代といっていいかと思いますが、仕事を重ねて行き、1937年に初めて自身のバンド「グレン・ミラー楽団」を結成しました。最初はうまく行きませんでしたが、リードクラリネットを演奏させるという独自のサウンドを編み出し、そのあたりから人気が出始めました。1938年にレコード会社と契約し、1939年に本日ご紹介する「ムーンライト・セレナーデ」が最初の大ヒット曲になりました。

その後、グレン・ミラー楽団は次々とヒット曲を飛ばし、映画音楽も担当するなど大活躍をしたのですが、世の中は第二次世界大戦が勃発し、ミラーさんは、1942年にアメリカ陸軍航空軍に入隊します。

ミラーさんは、軍隊で慰問演奏活動をしていたのですが、1944年12月15日、イギリスからフランスに飛行機で出発した後、飛行機が消息不明となり、ミラーさんはそのまま行方不明となってしまったのでした。

この「ムーンライト・セレナーデ」は、ジャズのスタンダード曲になり、たくさんの歌手が歌い、たくさんのミュージシャンが演奏しています。

エラ・フィッツフェラルド(Ella Fitzgerald)さんの歌です。

フランク・シナトラ(Frank Sinatra)さんの歌です(1966)。

吉田美奈子さんの歌とボンタ・ボックス(Ponta Box)の演奏です(1998)。吉田さんはこのアルバムの録音の時「借りてきた猫のようだった」とお話されているようです。

小野リサさんのボサノヴァ・バージョンです(1999)。

カーリー・サイモン(Carly Simon)さんの20枚目のアルバムからです(2005)。

(by R)

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