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本日の一曲 vol.554 ヴァニラ・ファッジ:キープ・ミー・ハンギング・オン (Vanilla Fudge: You Keep Me Hanging On, 1967)

ヴァニラ・ファッジは、1967年にデビューアルバム「アート・ロックの旗手(Vanilla Fudge)」をリリースしたアメリカのバンドで、オリジナルメンバーは、生まれ順で、ベースのティム・ボガート(Tim Bogert, 1944年8月27日生~2021年1月14日没)さん、ギターのヴィンス・マーテル(Vince Martell, 1945年11月11日生)さん、ドラムのカーマイン・アピス(Carmine Appice, 1946年12月15日生)さん、オルガンのマーク・スタイン(Mark Stein, 1947年3月11日生)さんです。バンド名の由来は、当時のアメリカで販売されていたアイスクリームの商品名だということです。

本日ご紹介する「キープ・ミー・ハンギング・オン」のオリジナルは、モータウン・レーベルのプロデュース・チームである、エディ・ホランド(Eddie Holland, 1939年10月30日生)さんとブライアン・ホランド(Brian Holland, 1941年2月15日生)さん兄弟とラモント・ドジャー(Lamont Dozier, 1941年6月16日生~2022年8月8日没)さんのホランド=ドジャー=ホランドのソングライティングで、シュープリームス(The Supremes)が1966年にリリースし、ビルボード・ナンバーワンになったヒット曲です。

ヴァニラ・ファッジは、この曲に「子供時代の幻想」という題名の前奏と後奏をつけて組曲構成にしました。オリジナルがリリースされた翌年の演奏・録音になります。

昨年末、沢田研二さんと萩原健一さんのスーパーバンド「PYG」を紹介しました。

萩原さんは、当時、テレビの刑事ドラマ「太陽にほえろ!」への出演のオファーがあり、萩原さんは、出演の条件として、「番組の音楽にロックを使うこと」という条件をつけたそうです。その結果、大野克夫さん作曲、井上堯之バンド演奏のテーマが使われたのですが、この曲の冒頭のギターのカッティングは、「キープ・ミー・ハンギング・オン」のリズムと同じになっています。

この曲は、その後もいろいろなアーティストにカバーされていますが、ロッド・スチュワート(Rod Stewart, 1945年1月10日生)さんのカバーで、カーマイン・アピスさんやマーク・スタインさんが参加した1977年リリースのアルバム「明日へのキック・オフ(Foot Loose & Fancy Free)」に収録されたバージョンもご紹介します。ヴァニラ・ファッジ寄りのアレンジになっています。

(by R)


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