本日の一曲 vol.98 アース・ウィンド・アンド・ファイヤー セプテンバー (Earth, Wind & Fire: September, 1978)
アース・ウィンド・アンド・ファイヤーは、1970年にモーリス・ホワイト(Maurice White)さんが結成したバンドで、主に1970年代と1980年代に活動していたバンドです。バンド形態としてはホーン・セクションを加え、モーリスさんとフィリップ・ベイリー(Philip Bailey)さんのツイン・ヴォーカルが特色のバンドでした。
バンドの形態はともかく、ミュージック・ビデオをご覧になればおわかりになると思いますが、「いったいどこの人?」という極めて強烈な印象を残すバンドでした。ビデオだけではく、エジプトを思わせるピラミッドや王棺などをモチーフにしたレコード・ジャケットもそうでした。
今でこそ、TikTokなどで、本日ご紹介する「セプテンバー」をバックにスタイリッシュなダンスが繰り広げられ、その完璧なアンサンブルから、音だけを聴いていると極上のダンス・ミュージックを演奏するバンドだと思われるかも知れません。
1990年代から「アフロフューチャリズム(アフリカ未来論)」が語られるようになりましたが、アース・ウィンド・アンド・ファイヤーの音楽は、マイルス・デイヴィスさんやジョージ・クリントンさんなどとともに、その先駆として位置づけられているようです。
アフロフューチャリズムについては、押野素子さんのnoteをご覧ください。
アース・ウィンド・アンド・ファイヤーのサウンドは、パワフルで完璧であり、しばらくその音楽をお楽しみください。まず、1977年にリリースされた「太陽神(All 'N All)」から1曲めの「太陽の戦士(Serpentine Fire)」と日本でも大ヒットした「宇宙のファンタジー(Fantasy)」です。
1979年、「セプテンバー」の次にリリースされたシングルで、アルバム「黙示録(I Am)」にも収録された「ブギー・ワンダーランド(Boogie Wonderland)」です。
曲名やアルバム名の邦題は、当時のアースの扱われ方を如実に表していますね。その中で「セプテンバー(9月)」は普通でした😄
残念なことに、モーリス・ホワイトさんは、2016年に74歳でお亡くなりになりました。
(by R)