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本日の一曲 vol.540 服部良一:銀座カンカン娘 (1949)

服部良一(1907年10月1日生~1993年1月30日没)さんは、大阪生まれの日本の作曲家です。

服部さんは、1926年に大阪フィルハーモニー管弦楽団に入団し、フルートを担当していましたが、同年から日本に来日していたウクライナ出身の指揮者エマヌエル・メッテル(Emmanuel Metter, 1878年2月28日生~1941年8月28日没)さんから音楽を学び、大阪のレコード会社で編曲や作曲の仕事をするようになりました。

服部さんは、当初はブルースやジャズの要素を取り入れた曲を作り、「別れのブルース」などのヒット曲を連発しましたが、1941年12月8日に太平洋戦争が開戦すると、ジャズは敵性音楽となり、活動の場が狭くなってしまいました。1944年に上海に渡り、音楽活動をしているうちに、1945年8月15日に終戦を迎え、日本に戻ってからの服部良一さんの活躍はめざましいものでした。

1947年リリースの「東京ブギウギ」。作詞は鈴木勝(1916年7月7日生~1971年6月27日没)さん、歌は笠置シヅ子(1914年8月25日生~1985年3月30日没)さん。鈴木勝さんは、仏教学者の鈴木大拙(だいせつ、1870年11月11日生~1966年7月12日没)さんのご養子です。

1949年リリースの「青い山脈」。作詞は西條八十(1892年1月15日生~1970年8月12日没)さん、歌は藤山一郎(1911年4月8日生~1993年8月21日没)さんと奈良光枝(1923年6月13日生~1977年5月14日没)さんでした。

そして、東京メトロの地下鉄銀座線の銀座駅の発車サイン音で流れている「銀座カンカン娘」です。リリースは作詞は西條八十さんの門下生だった佐伯孝夫(1902年11月22日生~1981年3月18日没)さん、歌は高峰秀子(1924年3月27日生~2010年12月28日没)さんです。

「銀座カンカン娘」のリリースは1949年4月でしたが、同年8月には島耕ニ(1901年2月16日生~1986年9月10日没)さん監督、高峰秀子さん主演の同名映画が公開されました。この映画には笠置シヅ子さんも出演されています。ちょうどYouTubeに動画が公開されていました。

ちなみに、服部良一さんのご長男が作曲家の服部克久(1936年11月1日生~2020年6月11日没)さん、そのご長男が作曲家の服部隆之(1965年11月21日生)さん、そのご息女がヴァイオリニストの服部百音(もね、1999年9月14日生)さんになります。

(by R)

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