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本日の一曲 vol.236 ジャパン ヴィジョンズ・オブ・チャイナ (Japan: Visions Of China, 1981)

先日、ジャパンのオール・トゥモローズ・パーティーズをご紹介しました。

クワイエット・ライフの成功後、バンドはどちらかというと、デヴィッド・シルヴィアンさんのワンマンの色を強めていきます。続く「孤独な影(Gentlemen Take Polaroids, 1980)」では、デヴィッドさんが坂本龍一さんとコラボした「テイキング・アイランズ・イン・アフリカ(Taking Islands In Africa)」が収録されていますが、ミック・カーンさんやスティーヴ・ジャンセンさんは、あまりよく思っていなかったようです。

1981年、ジャパンは最後のアルバムとなってしまった5枚目の「ブリキの太鼓(Tin Drum)」をリリースします。これは傑作との評判が高いアルバムですが、本日はそこに収録された1曲「ヴィジョンズ・オブ・チャイナ」をご紹介します。

お聴きになればエレクトロニカの作風が顕著になっていることがすぐお分かりになると思いますが、ジャパンは、日本のイエロー・マジック・オーケストラのメンバー(特に坂本龍一さんと高橋幸宏さん)と親しく交流していました。

また、1982年末にジャパンの最後の日本ツアーが行われたのですが、このとき、当時「一風堂」のフロントマンだった土屋昌巳さんがサポートのギタリストとしてツアーに同行していました。そのツアー最後の名古屋公演でのエピソードなのですが、土屋さんがデヴィッドさんに、「これでツアーも終わりだね」と話したら、デヴィッドさんが日本語で「尾張(終わり)名古屋は城で持つ」と言ったそうで(この話は渋谷陽一さんのラジオの番組に土屋さんがゲストに招かれたときに土屋さんご本人がお話しされていました)、デヴィッドさんの日本への造詣の深さを知ることができます。

このライヴについては、2020年になり、ライヴ・アルバムが発売されましたが、サブスクのメニューにはありません。

ジャパンについては、THE RAKEのandi brooksさんのページが詳しいです。

1987年には、坂本龍一さんが「戦場のメリークリスマス」の曲をデヴィッドさんに提供し、「禁じられた色彩」という曲として歌っています。

(by R)


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