見出し画像

本日の一曲 vol.497 アフリカ・バンバータ&ソウル・ソニック・フォース:プラネット・ロック (Afrika Bambaataa & The Soul Sonic Force: The Planet Rock, 1982)

アフリカ・バンバータは、ヒップホップの先駆者と呼ばれているアーティストです。

アフリカ・バンバータの「バンバータ」は、アフリカ南東部にあったイギリス植民地ナタールのズールー族酋長バンバタ(Bhambatha, 1865年頃生~1906年没?)の名前からとった、いわゆる芸名です。

本名は、ランス・テイラー(Lance Taylor)さん(1957年4月17日生まれ)、アメリカ人のDJで、ご両親はジャマイカ人とバルバドス人だということです。

このアフリカ・バンバータがDJのアーサー・ベイカー(Arthur Baker, 1955年4月22日生)さんと出会って制作したのが本日ご紹介する「プラネット・ロック」です。「ソウル・ソニック・フォース」は、この曲をリリースするにあたってのアフリカ・バンバータの別名です。

この曲は、ドイツのテクノ音楽のやはり先駆者であるクラフトワーク(Kraftwerk)の「ヨーロッパ特急(Trans-Europe Express, 1977)」と「ナンバーズ(Numbers, 1981)」の音楽をモチーフにしたものです。

「ヨーロッパ特急」からは悲しげで印象的なリフレインが使われています。

「ナンバーズ」からは日本語の「いち、にい、さん、しい」も使われています。ちなみにこの曲が収録されたアルバム「コンピューター・ワールド(Computer World)」では、コンピューターは使われていないそうです。

アフリカ・バンバータは、この後も有名アーティストとコラボした楽曲をリリースしました。1984年には、ジェイムズ・ブラウン(James Brown)との「ユニティ(Unity)」がありました。

また、同年、ジョン・ライドン(John Lydon)とコラボした「ワールド・ディストラクション(World Destrruction)」がリリースされました。こちらは「タイム・ゾーン(Time Zone)」名義になっています。

一方、「プラネット・ロック」をアフリカ・バンバータとともに制作したアーサー・ベイカーさんは、シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)さん、ホール・アンド・オーツ(Daryl Hall & John Oates)、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)さんなど錚々たる人々とコラボしました。

シンディ・ローパーさんとのコラボについては以前「シー・バップ(She Bop, 1984)」を紹介したことがありました。

ホール・アンド・オーツとのコラボで、「ダンス・オン・ユア・ニーズ(Dance On Your Knees, 1984)」です。

ブルース・スプリングスティーンさんとのコラボで、「ボーン・イン・ザ・USA(Born In The U.S.A., 1985)」です。

(by R)

いいなと思ったら応援しよう!

さくら Music office
読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!