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本日の一曲 vol.49 モーツァルト レクイエム (Mozart: Requiem, 1791)

音楽家、ミュージシャンを主人公にした映画はたくさんありますが、その中の最高傑作はやはりヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)の青年期以降を先輩音楽家のアントニオ・サリエリ(Antonio Salieri)の視点から描いた「アマデウス(Amadeus)」(ミロス・フォアマン(Miloš Forman)監督、モーツァルト役はトム・ハルス(Tom Hulce)、サリエリ役はF・マーリー・エイブラハム(F. Murray Abraham))ではないかと思います。モーツァルトを聴いたことがない、あるいはこれから聴いてみたい、という方にはおすすめしたい映画です。

この映画には、ネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)指揮原っぱの聖マーチン・アカデミー(Academy of St. Martin-in-the-Fields)演奏によるモーツァルトの楽曲がたくさん散りばめています。映画の導入部で流れる交響曲第25番の第1楽章、サリエリの嫉妬をモチーフにしたドン・ジョヴァンニ序曲、モーツァルトの遺骸が無造作に穴に放り込まれるレクイエムなど、特に短調作品が印象的です。

映画で描かれたモーツァルト像については、賛否両論喧しいですが、それはそれで差し支えはないと思っています😊それでも晩年の困窮の描写については異論はないのではないでしょうか。

本日ご紹介したいのは、映画でもモーツァルトの遺骸が墓穴に放り込まれるときに流れていた「レクイエム(Requiem K.626)」です。この演奏については、つい最近過去の名盤を次々とアップロードしているYouTubeチャンネルのClassical Music//Reference Recordingさんが、ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen)指揮ウイーン国立歌劇場の演奏を上げていましたので、この演奏を紹介します。

ヘルマン・シェルヘンさんは、商業ベースにはあまり乗っていませんが、現代音楽の推進者、指揮法の指導者として著名な方で、彼自身が指揮する演奏もなかなか刺激的なものがたくさんあります。このレクイエムもその一つです。1958年の古い録音ですが、ぜひお聴きになってみてください。

(by R)


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