本日の一曲 vol.220 パティ・スミス ビコーズ・ザ・ナイト (Patty Smith: Because The Night, 1978 cf. Bruce Springsteen)
本日ご紹介する曲は「ビコーズ・ザ・ナイト」ですが、この曲はもともとブルース・スプリングスティーンさんの曲でしたが、完成できなかったために、パティ・スミスさんに投げて、パティ・スミスさんがレコーディングをして、こちらが先にヒットしたという経緯があります。曲調は、ブルース・スプリングスティーン節ですが、ブルースさんは、歌詞で行き詰まったようです。
パティさんは1946年12月30日生まれ、ブルースさんは1949年9月23日生まれとほぼ同世代の二人ですが、この曲をつないだのは、ジミー・アイオヴォン(Jimmy Iovine)さんでした。ジミーさんは、ブルースさんの名盤「明日なき暴走(Born to Run, 1975)」のエンジニアであり、また、「ビコーズ・ザ・ナイト」が収録されたパティさんのサード・アルバム「イースター(Easter, 1978)」のプロデューサーでした。
パティさんは、MC5のギタリストで、当時の恋人であり、後に夫となったフレッド・ソニック・スミス(Fred "Sonic" Smith)さんの電話を待ち侘びている気持ちを歌詞にしたとのことです。
そんな曲ですので、女性アーティストがカバー曲として取り上げられています。
10,000 Maniacs のアンプラグド・バージョン(1993)。
ウーア(UA)さんのしっとりしたバージョン(1996)
我らが戸川純さんの混沌バージョン(2000)。
カスケーダ(Cascada)のダンサブルなバージョン(2007)。
ガービッジとスクリーミング・フィメイルズのロックなバージョン(Garbage & Screaming Females, 2013)。
最後に本家のブルース・スプリングスティーン・バージョン。こうしていろいろと聴いてみると、確かにブルース節なんですが、パティさんたち女性ボーカルの方がしっくりくるような気がします。
(by R)
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