本日の一曲 vol.366 ミシェル・ンデゲオチェロ トラブル (Meshell Ndegeocello: Trouble, 2024)
メシェル・ンデゲオチェロさんは、1968年8月29日にドイツ・西ベルリンで生まれ、アメリカ・ワシントンD.C.で育ったアメリカのミュージシャンです。「ンデゲオチェロ」とは、スワヒリ語で「鳥のように自由」という意味だそうです。ミシェルさんはライブではベースを弾いたり、歌ったりしていますが、詩人でありプロデューサーでもあります。
ミシェルさんは、今月の2日にニューアルバムをリリースしました。本日ご紹介するのは、このニューアルバムに収録された1曲です。
ミシェルさんの音楽は、「ネオ・ソウルのさきがけ」として位置付けられているようです。音楽自体は、囁いているようで、静謐さを感じさせるものですが、熱いメッセージがあるようです。
今回のアルバムは、「怒れる黒人作家」ジェイムズ・ボールドウィンに捧げられたものです。
ミシェルさんは、今回のアルバムについて、次のように話しています。
「悲しいことに、私はずっと後になってから彼の作品に気づきました。子供の頃にこれを理解していたらどうなっていたか想像してみてください。それが今、私たちが取り組んでいること、特にアルバムにフィーチャーされているポール・トンプソンが取り組んでいることです。私たちは高校でこれを教えるように努め、この国の始まり以来、有色人種に押し付けられてきた組織的な人種差別について少しでも理解できるようにしています。彼は、私たちが限界点にいるという意味で非常に予言的です。個人の精神疾患と同じように、砂の上に家を建てれば、必ず崩壊すると思います。アメリカで起こっているのはまさにそれだと思います。妄想や幻想は道端に落ちています。私たちがもっと良いものを作れることを願っています。」(英語版Wikipedia)
今年6月のTiny Desk Concertでのパフォーマンスです。
(by R)