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本日の一曲 vol.547 マンハッタン・トランスファー:トワイライト・ゾーン~トワイライト・トーン (The Manhattan Transfer: Twilight Zone / Twilight Tone, 1979)

1960年代、TBS系列でアメリカのドラマ「ミステリーゾーン」が放映されていました。このドラマをヒントに円谷プロの「ウルトラQ」が制作されたことは有名なエピソードです。

「ミステリーゾーン」の原題は「Twilight Zone」、「twilight」とは「昼と夜の間の明かり」という意味です。

このテーマ曲冒頭で使われているメロディーはなんとも不思議で不気味な感じがします。このメロディーは、バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann, 1911年6月29日生~1975年12月24日没)さんによるものです。

マンハッタン・トランスファーの「トワイライト・ゾーン~トワイライト・トーン」です。名曲の名演奏だと思います。

アルバム「エクステンションズ(Extentions, 1979)」のプレイリストです。

さて、以下は1979年当時の回顧になるのですが、当時は、イエローマジックオーケストラが大ブレイクした時期であり、コンピューターを連想させる「音」がさかんに使われるようになりました。いわゆる「ピコピコ」という音です。この「ピコピコ」音と「トワイライト・ゾーン」の半音階と全音階をまぜこぜにしたようなメロディーとは親和性があったのではないでしょうか。

似たようなメロディーと「ピコピコ」音の組み合わせとして、the B-52's の「惑星クレイア(Planet Claire)」です。ただ、こちらはヘンリー・マンシーニさんの「ピーター・ガン」が使われています。

彼らのアルバム「警告!THE B-52'S 来襲(the B-52's, 1979)」のプレイリストです。

ちょっとピコピコとは外れるかもしれませんが、ディーヴォ(Devo)がデビューアルバム「頽廃的美学論(Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!, 1978)をリリースしたのも同じ頃でした。ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「サティスファクション((I Can't Get No) Satisfaction)」です。

アルバムのプレイリストです。

彼らが身にまとっているのは放射線の防護服かと思いますが、その元祖のようなレジデンツ(The Residents)も活躍していました。アルバム「エスキモー(Eskimo, 1979)」から「精霊は子どもを奪う(A Spirit Steals A Child)」です。

アルバムのプレイリストです。

一方、日本でも、ポストパンクロックとピコピコ音楽とが綯い交ぜ(ないまぜ)になったような音楽が流行りました。

一度、平沢進さんの P-MODEL をご紹介したことがありました。

また、立花ハジメさんのプラスチックス(Plastics)は、1979年に「コピー(Copy)」をリリースしました。こちらは歌詞で「ピコピコ」と歌っています。

1980年にリリースされたデビューアルバム「ウェルカム・プラスチックス(Welcome Plastics)」のプレイリストです。

巻上公一(1956年1月25日生)さんは、ヒカシューで、1980年にデビューアルバム「ヒカシュー」をリリースしました。このアルバムから「ラヴ・トリートメント」です。

アルバムのプレイリストです。

変わったバンド名の「突然段ボール」からは「変なパーマネント(1980)」です。後世のゆらゆら帝国のようです。

ピコピコとは離れますが、坂本龍一さんがプロデュースしたフリクションのアルバム「軋轢(1980)」から「A-GAS」です。こちらはポスト・パンクの直系といった趣です。

アルバムのプレイリストです。

(by R)

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