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本日の一曲 vol.39 エルガー:チェロ協奏曲 (Elgar: Cello Concerto, 1918)
エルガーのチェロ協奏曲は、「威風堂々」と並んで、エルガーの代表曲だと思います。しかし、1918年の作曲当時は、第1次世界大戦後であり、精神的に芳しくなく、健康も害していた上、1919年10月の初演の演奏会も成功とはいえなかったようです。エルガーは、1934年2月23日に亡くなりますが、この曲はしばらく埋もれてしまっていたようです。
ところが、1961年、まだ16歳だったジャクリーヌ・デュ・プレさんがデビューし、このチェロ協奏曲をすばらしく演奏したことから、この曲自体も有名になった、と言われています。本日ご紹介するのは、デュ・プレさんが20歳のとき、サー・ジョン・バルビローリ指揮ロンドン交響楽団とともに録音したものです。特に導入部などは乾坤一擲の名演奏だと思います。
ところで、やはりエルガーといえば「威風堂々」ですが、幸いなことに、エルガーの晩年にエルガー自身が指揮をした映像が残っていました。1931年11月12日のアビー・ロード・スタジオでの録画です。
この曲は、イギリスの第2の国家とも呼ばれているくらいで、イギリスの人々に愛されている曲です。イギリスでは毎年夏に「BBCプロムス」というクラシック・コンサートが開催されており、「威風堂々」第1番はこのコンサートの常連曲です。
屈伸しながら聴くならわしのようです!
(by R)
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