本日の一曲 vol.448 ボズ・スキャッグス ジョジョ (Boz Scaggs: Jojo, 1980)
1980年周辺は、日本でAOR(Adult Oriented Rock)が流行りました。昨今、日本のシティ・ポップが流行っていると言われ、AORもまた流行っていると聞こえてきます。本日は、当時のAORの(筆者のほぼ独断によりますが)代表的アーティストを5つご紹介します。
ボズ・スキャッグス
ボズ・スキャッグスさんは、1944年6月8日生まれ、アメリカ・オハイオ・カントン出身のシンガーです。1965年にソロ・デビューしましたが、1968年にスティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)にギタリストとして加入、1969年には再びソロになり、1976年に後のトト(Toto)のメンバーとレコーディングした大ヒットアルバム「シルク・ディグリーズ(Silk Degrees)」をリリースしました。
本日ご紹介する「ジョジョ」は1980年にリリースされたアルバム「ミドル・マン(Middle Man)」に収録された1曲です。動画もありますが、音質が非常に悪いので、音楽を聴きたいときには、アルバムのプレイリストのほうの動画でお聴きになることをおすすめします。
「ミドル・マン」のプレイリストです。
エア・サプライ
エア・サプライ(Air Supply)は、オーストラリア出身、グラハム・ラッセル(Graham Russell, 1950年6月11日生)さんと、ラッセル・ヒッチコック(Russell Hitchcock, 1949年6月15日生)さんのポップデュオです。
デビューアルバムをリリースしたのは1976年でしたが、本日ご紹介する「オール・アウト・オブ・ラブ(All Out Of Love)」が収録された1980年リリースのアルバム「Lost In Love」は本国オーストラリア以外のアメリカや日本でもヒットしました。ちなみにアルバム「Lost In Love」の邦題は「ロスト・イン・ラヴ、オール・アウト・オブ・ラブ」となっていて、欲張ってヒット曲2曲の題名をそのままアルバムの題名にしてありました。
アルバム「ロスト・イン・ラヴ」のプレイリストです。
ラーセン・フェイトン・バンド
ニール・ラーセン(Neil Larsen)さんは、1948年8月7日にアメリカ・オハイオ・クリーブランドで生まれたジャズ・ミュージシャン、バジー・フェイトン(Buzzy Feiten)さんは、1948年11月4日に生まれ、アメリカ・ニューヨークで育ったジャズ・ギタリストです。
この2人がコラボして、1980年にアルバム「ラーセン=フェイトン・バンド(Larsen-Feiten Band)」をリリースし、この中から「今夜はきまぐれ(Who'll Be the Fool Tonight)」です。
アルバムのプレイリストです。
クリストファー・クロス
クリストファー・クロス(Christopher Cross)さんは、1951年5月3日、アメリカ・テキサス・サンアントニオで生まれたシンガーです。ご自身をフラミンゴでブランディングしています。
1979年、原題はセルフタイトルのデビューアルバム「南から来た男(Christopher Cross)」をリリースし、1980年にこのアルバムから2枚目のシングル曲「セイリング(Sailing)」をリリースしました。
アルバム「南から来た男」のプレイリストです。
クラーク・デューク・プロジェクト
スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)さんは、1951年6月30日、アメリカ・ペンシルベニア・フィラデルフィアで生まれたベーシストで、チック・コリア(Chick Corea)さんたちとともに「リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return To Forever)」のメンバーでした。一方、ジョージ・デューク(George Duke)さんは、1946年1月12日、アメリカ・カリフォルニア・サンラファエルで生まれたピアニストで、フランク・ザッパ(Frank Zappa)さんとのバンドなどで活躍していました。
この2人がドラマーのジョン・ロビンソン(John Robinson)さんとトリオを組み、1981年にアルバム「クラーク・デューク・プロジェクト(The Clarke / Duke Project)」をリリースしました。このアルバムから「スウィート・ベイビー(Sweet Baby)」です。
ジョージ・デュークさんは、2013年8月5日、白血病で67歳の生涯を終えました。アルバムのプレイリストです。
(by R)