本日の一曲 vol.360 シック オープン・アップ (Chic: Open Up, 1980)
シックは、アメリカ・ニューヨークで1970年にセッション・ミュージシャンとしてギタリストのナイル・ロジャース(Nile Rodgers)とベーシストのバーナード・エドワーズ(Bernard Edwards)の2人が出会い、いくつかのバンドを経て、1976年に「シック」としてスタートしたディスコ・バンドです。1977年にドラマーのトニー・トンプソン(Tony Thompson)が加わり、シックの母体が出来上がります。
そして、デビュー・シングル「Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah), 1977」、セカンド・シングル「Everybody Dance」をリリースします。
日本でもセカンド・アルバム「エレガンス・シック(C'est Chic)」からのシングル「おしゃれフリーク(Le Freak)」がヒットしました。
この間、ナイル・ロジャースさんとバーナード・エドワーズさんは、シックのボーカルのノーマ・ジーン・ライト(Norma Jean Wright)さんのソロ・プロジェクトや、シスター・スレッジ(Sister Sledge)のデビューに、楽曲提供とプロデュースしたりしていました。
ノーマ・ジーン・ライトさんの「Saturday (1978)」。
シスター・スレッジの「We Are Family (1979)」。
本日ご紹介するのは、シックの4枚目のアルバム「リアル・ピープル(Real People)」の1曲目を飾る「オープン・アップ」です。インストゥルメンタル曲ですが、タイトなギター、ベース、ドラムの演奏に加え、ジーン・オルロフ(Gene Orloff)さんがコンサートマスターを務めるストリングスがフィーチャーされています。
このアルバムには、バラードの名曲「もっと愛していたら(I Loved You More)」も収録されています。
アルバムのプレイリストです。
1980年代~1990年代はナイル・ロジャースさん、バーナード・エドワーズさん、トニー・トンプソンさんの3人がシックの活動だけでなく、他のミュージシャンからも引っ張りだこで大活躍した時期でした。しかし、残念なことにバーナードさんは1996年に、トニーさんは2003年にお亡くなりになりました。残されたナイル・ロジャースさんは、現在「ナイル・ロジャース・アンド・シック」として活動しています。
ローリング・ストーン・ジャパン誌でのインタビューです。
ギター・マガジン誌でのインタビュー動画です。
(by R)