
- 運営しているクリエイター
#トスカニーニ

本日の一曲 vol.397 トスカニーニ ロッシーニ ウィリアム・テル序曲 (Gioachino Rossini: Ouverture de Guillaume Tell, 1829 by Toscanini & NBC so)
ジョアキーノ・ロッシーニさんは、1792年2月29日、イタリア・ペーザロに生まれたオペラ作曲家であり、美食家でもありました。1810年の18歳のとき、オペラ「結婚手形」で作曲家としてデビューし、1829年の37歳のときに最後のオペラ「ウィリアム・テル」を作曲するまで、40曲近いオペラを作曲しました。ただ使い回しが多かったことはご愛嬌です。 ロッシーニさんは、最初イタリアで活動していましたが、1823年のオペラ「セミラーミデ」を最後にイタリアには別れを告げてフランスに渡り、1

本日の一曲 vol.233 バーバー 弦楽のためのアダージョ (Samuel Barber: Adagio for Strings, 1938)
サミュエル・バーバーさんは、1910年3月9日、アメリカのペンシルベニア州ウェストチェスタで生まれた作曲家で、母親がピアニスト、母方のおばがメトロポリタン劇場のコントラルトでした。6歳でピアノを始め、7歳で最初の作曲をし、14歳でカーティス音楽院に入学して、音楽の勉強をしました。 本日ご紹介する「弦楽のためのアダージョ」は、バーバーさんの曲の中で最も有名な曲ですが、この曲は、もともとは1936年、バーバーさんが26歳のときに、弦楽四重奏曲ロ短調の第2楽章として作曲されたもの

本日の一曲 vol.201 ホロヴィッツ チャイコフスキー ピアノ協奏曲 (Peter Tchaikovsky: Piano Concerto, 1875. by Vladimir Horowitz & Arturo Toscanini, 1943)
チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、もともと大ピアニストで、チャイコフスキーさんが敬愛していたニコライ・ルビンシテイン(Nikolai Rubinshtein)さんに献呈するべく作曲されていたのですが、思いの外、草稿を知ったニコライさんから最大限に貶されたため、結局、ハンス・フォン・ビューロー(Hans von Bülow)さんに献呈された曲です。第1楽章の壮大な冒頭部分は特に有名な部分かと思います。ピアニストの重要なレパートリーの一曲です。 本日ご紹介するのは、ウラディミー

本日の一曲 vol.154 ヴェルディ 「運命の力」序曲 (Giuseppe Verdi: Overture "La forza del destino", 1869, played by Arturo Toscanini & NBC Symphony Orchestra)
アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini)さんは、1867年3月25日にイタリアのパルマで生まれ、1957年1月16日にアメリカのニューヨークで亡くなった指揮者です。キャリアの前半は、主にイタリアなどのヨーロッパで活動し、後半は主にアメリカで活動しました。 1936年、トスカニーニさんが69歳のとき、トスカニーニさんは、それまで務めていたニューヨーク・フィルハーモニックを辞任し、引退を考えていましたが、RCA(Radio Corporation of A

本日の一曲 vol.58 トスカニーニ レスピーギ ローマの祭り (Respighi: Feste Romane, 1929) (cf. John Wilson)
本日ご紹介するのは、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ作曲の交響詩「ローマの祭り」で、1949年のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団による演奏です。交響詩は、英語ですと「Symphonic Poem」となり、オーケストラによるポエムということで、音楽を文学や絵画に結びつけたものであり、現代でいうと映像を音楽で表現したもの、映画音楽に近いかと思います。 オットリーノ・レスピーギさんは、イタリアのボローニャ生まれの音楽家で、20世紀前半に活躍した人です。この「ロ

本日の一曲 vol.41 ベートーヴェン 交響曲第1番 (Beethoven: Symphony No.1, 1800, by Toscanini, Marcel Simader & Les Passions de l'Âme)
ベートーヴェンの交響曲第1番は、ベートーヴェンが29歳のときに作曲したものですが、ピアニストとして生計を立てながら、作曲の勉強をし、はじめての交響曲を作曲したということになります。初演は、1800年に彼自身の指揮で演奏されたようです。 まず古い録音ですが、ザクザクと音が鳴っているようなアルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini)指揮NBC交響楽団(NBC Symphony Orchestra)の1939年の演奏を紹介します。さすがに1939年の録音ですので