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#ショスタコーヴィチ
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本日の一曲 vol.447 クラウス・マケラ ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 (Dmitri Shostakovich: Symphony No.6, 1939. Klaus Mäkelä)
クラウス・マケラクラウス・マケラさん指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(Oslo Philharmonic Orchestra)の演奏は、以前、ハイドン交響曲第49番でご紹介したことがありました。 このコンビによるショスタコーヴィチさんの交響曲第4番、第5番、第6番が今年8月に公開されています。 マケラさん自身は、交響曲第6番の第1楽章が「最高の楽章だ」と評価しているということなので、その演奏を聴いてみたいと思います。 クラウス・マケラさんは、1996年1月17日フ
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本日の一曲 vol.356 ビートルズ ヘルター・スケルター (The Beatles: Helter Skelter, 1968, cf. Koji Ueno & Dmitri Shostakovich)
ビートルズの「ヘルター・スケルター」というと、いくつも記事が書けてしまうだろうという名曲です。「2018 Mix」バージョンでどうぞ。最後、「おや?」と思いますので、最後までお聴きください。 英語の「helter-skelter」とは、16世紀末に誕生した言葉だそうで、「あわてふためいた」という意味です。イギリスでは、20世紀初めに「ヘルター・スケルター」という遊園地のすべり台が登場しました。 日本では、もっぱらビートルズのハード・ロックの曲として、その名前が親しまれてき
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本日の一曲 vol.195 ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ (Dmitiri Shostakovich: Viola Sonata, 1975)
この「ヴィオラ・ソナタ」はショスタコーヴィチ(1906生~1975没)さんの最後の作品です。この曲はモスクワ音楽院の教授であり、ベートーヴェン弦楽四重奏団のフョードル・ドルジーニンさんに献呈されました。 ショスタコーヴィチさんのドルジーニンさんへの説明によると、「第1楽章は短編小説、第2楽章はスケルツォ、第3楽章はベートーヴェンへの追悼だが、あまり惑わされないように」ということだったそうです。ドルジーニンさんご本人による演奏です。 第1楽章。アルヴァン・ベルクの遺作である
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本日の一曲 vol.193 ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 (Dmitri Shostakovich: Symphony No.10, 1953)
ショスタコーヴィチさんの交響曲第10番は、大顰蹙(ひんしゅく)を買った交響曲第9番の後、交響曲としては8年間の空白を経て、ヨシフ・スターリンが死んだ1953年3月から作曲を開始し、同年12月にエフゲーニ・ムラヴィンスキー(Evgeni Mravinsky)さん指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演がなされました。 演奏時間は約50分で、30分近くかかる重苦しい第1楽章からはじまり、苛烈な第2楽章、優美な第3楽章、喜びが爆発したとしか思えない第4楽章からな
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本日の一曲 vol.121 ダヴィッド・オイストラフ ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番 (David Oistrakh: Dmitri Shostakovich: Violin Concerto No.1 a moll, 1955)
曲紹介ドミートリィ・ショスタコーヴィチさんのヴァイオリン協奏曲第1番は、作曲自体は1947年~1948年ですが、1948年に「ジダーノフ批判」(ヨシフ・スターリンの意を受けて、ソ連共産党中央委員会書記のアンドレイ・ジダーノフが『社会主義的リアリズム』に反する音楽などの芸術を批判・弾圧したこと)が始まったので、ドミートリィさんは、曲の発表を控え、1953年3月5日にスターリンが死に、その約2年後の1955年になって発表したものです。 初演は、その年の10月29日、この曲を献