もちこのネイリスト奮闘記 ネイリスト検定2級編

こんにちは。もちこです。
私は2店舗のネイルサロン勤務を経て現在はフリ一ランスで活動をしているネイリストです。
そんな私にもネイルスク一ルに2年通っていた経歴があります。
日本でも数少ない日本ネイリスト協会の本部認定校に入学して、多くの認定講師の先生とネイリスト、ネイルモデルさん、スク一ル生と出会いました。
小さな爪の上を舞台にとてもドラマチックな日々を送りました。
全ては私の財産です。
その中でも欠かせない存在になってくるのが検定モデルさんです。
練習に付き合って頂き本番である東京ビッグサイトの会場まで一緒に行ってもらう、最初から最後まで自分の成長を見届けてもらう大切な存在にあたります。
モデルさんいなきゃ試験を受けられませんから。
そこで数多くお付き合い頂いたモデルさんとの物語をご紹介したいと思います。
まず、お話するのはネイリスト検定2級のモデルさんでもあるTさんです。
Tさんは私の後を追い同じスク一ルに入学するのですが、それはまた別の機会に。

Tさんとはmixiのネイルモデル募集掲示板で知り合いました。
実は検定モデル探しというのは大変で、本番前に指を傷付けたり爪を折ったりしてしまう事がない様に(場合によっては減点または失格になる)何人か補助要員を用意しておかなければいけないのです。
今まで検定モデルをして誰ひとり不合格にしたことがないというカリスマハンドモデルのTさん。
しかし私はその期待を裏切り2回も不合格になってしまうのでした。
明らかな練習不足でした。授業中の私語も多く、理解力も足りず、そこでスク一ルの規定の授業数をこえてしまいます。
認定講師からは全て緊張だけのせいにするの?と言われてしまう始末

私は精神的に弱いし不器用だから向いていないんだとそこで諦めかけるのですが気が強いTさんは私を諦めませんでした。
茨城から片道1時間かけて遠方の千葉市内にきているにも関わらず私の側から絶対に離れないでいてくれたのです。
こいつはどうしようもないからなんとかしなきゃ!という意志もあった様に感じます。
いや一本当に私ときたら馬鹿でしたからね。

Tさんの励ましに答えるべく私は寝ずに頑張りました。足りない授業数は買って、その分は日雇いのバイトをして補いました。
足した授業数だけで10万以上は超えていたと思います。いや、ちゃんと数えたらもっとかも。本当に馬鹿ですよね。
そんな大金があったら旅行に行けたのに。
でもそれだけ必死でした。

自習時間でTさんに練習に付き合ってもらう日もありました。
雪が降ってもクリスマスでも。
今思い返せばTさんにとって大変なことだったと思います。
上手くいかない苛立ちをぶつけてしまう事もありました。

辛い毎日でしたが、諦めないで続けて欲しいというTさんの気持ちを裏切れなかったのです。
そして寝ずに挑んだ当日。失敗は許されない緊張感の中で無事に技能試験を終えることが出来ました。
朦朧とした意識の中でTさんの顔を見上げると涙を流していました。

そして私は3度目にしてようやく合格になるのでした。
早く気づけよと呆れてしまう事です。なんて学習能力がないんだ、私よ。

と、ここで物語は終わらずネイルサロンに入社して、更に上のネイリスト検定1級を目指し、再び壁にぶつかってしまうのですが、また次回お話出来たらと思います。


拙い文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました。
もし読んでいるあなたの人生の何かヒントになったり役に立てたなら幸いです。





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