中国の詩「独上西楼」李煜

「相见欢・无言独上西楼」李煜
无言独上西楼,月如钩。
寂寞梧桐深院锁清秋。
剪不断,理还乱,是离愁。
别是一般滋味在心头。

(わたしの不正確な訳)
一人で黙って西楼に上がった
夜空を見上げると、欠けた月が鉤のようだった
中庭にはプラタナスの木
深い中庭には、寂しく寒い秋の気配
心の傷は絶え間なく、理性は混乱し、国を失った悲しみの中
わたしは今べつの感情を心の中に抱いている


975年、南唐が宋に滅ぼされました。
君主の李煜は家族を殺されて、軟禁されていました。
その時代の孤独、絶望、悲しみの歌です。

…ちょっとまだ、読めてないです。
たった四行の詩なのに、読めない😵

「清夜悠悠」のときもぜんぜん読めなくて、5月ごろから3ヶ月間、考えていました。
このnoteに一回書いてからも、【追記】【追記2】【追記3】と後から書き足していきました。7月の終わりに、けっこう読めてきた(たぶん)。

「独上西楼」も時間がかかりそうです。添翼さんの歌を聴きながら、解読したいと思います。

●表現の新しさ
中国のサイトで、
「感情的で自然。華やかで滑らかな文体。これまでのスタイルを打ち破ったもので、宋代初期の優雅な詩のスタイルの先駆者」
と説明されていました。

「离愁(悲しみ)を丝(絹)で表現しているのが新しい」
とも書いてありました。

●韻
「発音の変化を使って、声と感情を重ねている。平坦な韻の真ん中に、断、乱、という斜めの韻を二つ踏んでいる。連続していないのに連続しているような不思議なトーンができている」
「3つの短い文の後に、長文を置くことで、感情を豊かに伝えている」
とも書いてありました。
(中国語の発音がわからないから、わたしにはわからないです。添翼さんの歌、朗読をよく聴こうと思います)

●「西楼」
中国では、
春に朋友と酒を飲むのは「南楼」
夏に涼むのは「北楼」
故郷で人と会うのは「東楼」
凋落したときにいるのが「西楼」
というパターンがある、と日本の解説サイトに書いてありました。
また、別の日本語サイトにはこういう説明もありました。
「西」は五行思想では秋を表している。秋は実りの季節だが、農耕民族である漢民族にとっては、異民族に収穫を奪われる季節でもあった。だから「西」「秋」には、厳しさ、戦争、刑罰という暗いイメージがある。



まだぜんぜんわからないから、新しく何かがわかったら、この下(↓)に【追記】として書き足していきます。

こんなに考えないとわからないことが、文学の世界にあるのは、幸せです📓


【追記】2024.8.24

まだ読めてないです…

月如钩
(月が鉤のように見える)

ここは、心がすさんでいるということだろうと思います。
たとえば、恋人ができたばかりで楽しい気持ちの時なら、二人で乗るブランコのように見えるとか💞 自分の気持ちによって、同じ三日月でも別のものに見えます🌙
わからないのは、最後の行です。

别是一般滋味在心头
(私の心には別の感情もある)

これがぜんぜんわからないよう😢
一つ前の行に、

是离愁
(別れの愁い)

とあります。
だから、二行を続けて読むと、
「別れの愁いとは異なる、もう一つの感情もある」
ということかな?
別れ(国、家族、民を失った)とは異なる、別の痛みがある?
それは何?
(生きることそのものの痛み…?)

まだ読めていません。

いつか読める。清夜悠悠のときみたいに…

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