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サイパンで車をぶつけられて、良いことが起こっても少しずつマイナスな話

事故った。 車で。

いや、実はこの認識はあんまりない。

正確にワタシの気持ちを表すと、ワタシの車の後ろに車がぶつかってきた。

場所は家の寸前。公道から家の方に曲がろうとしていた時にぶつかってきた。

10mくらい手前でウィンカーを出して、減速して停車。これは日本の教習所でならったやつ。

サイパンでの実際の細かいルールは実はよくわかってないので、何メートル前にウィンカーを出さないといけないかは知らないが、10mも前に出してたら、とりあえず伝わっていて欲しいんだけど。

そもそも、ワタシが停車するときまではサイドミラーにすらその車は写ってなかった。

朝だったので、交通量がそれなりにあって、なかなか曲がれずにしばらく対向車線の車が途切れるのを待ちながら、後部座席に座る長女と話していると、突然サイドミラーに写るオフホワイトのセダン。

あれ??スピード早くない??ぶつかる!!!

と思った瞬間に、そのオフホワイトのセダンは一瞬だけハンドルを切って、ワタシの車の後ろをクシャっとかすって、路肩へ飛んで行った。

はぁ。

サイパンに引っ越してきて18年。今まで数回、ぶつけられたりぶつけたりしましたが、とりあえず急いで救急車を呼ぶような事故は、起こしてない。しかし、軽くたって事故は事故。起こさないで済むに越したことはない。

ひとまず自分の車も路肩に寄せて、まずは向こうの運転手とのファーストコンタクト。

ここで、ひるんでは今後の話の展開にかかわるのだ。とにかく、強気に。今回は、どう考えたって100%向こうの落ち度。

「What’s happend??」

強気なワタシのセリフを受けるために車から降りてきたのは、アジア系おじさん。もうちょっと絞ると、中国か韓国のおじさん。

とにかく、ワタシの強気の「ワッツ ハプン」は宙に浮いて消えた。

おじさん、特に返答する気配はなく、一生懸命、携帯でメッセージを誰かに送っている。

実は、今年の3月頃にワタシは当て逃げをされているので、まずは逃げられないようにという意識がものすごく働いていた。とにかく、証拠を押さえるために相手の車の写真を撮った。

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ワタシの車はTOYOTAのTacomaというピックアップトラック。相手はヒュンダイのセダン。

おじさんの車のヘッドライトは割れ、車体もベッコリへこんでいた。

ワタシの車はバンパーにすこしかすり傷がついた程度だ。

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ポリスは呼ぶか?と聞いても、いまいちモジモジしていて、あんまり呼んでほしくない雰囲気を醸し出していた。

と、突然おじさんが堰を切ったように、英語とも何語ともつかない言語で、自分の車はこんなにぼろぼろになっているけど、お前の車は大した傷じゃないじゃないか的なことを訴え始めた。

完全に崩壊している理論。

そして、おじさんが唐突に提示してきた示談金は$50.日本円にして5000円ちょい。

なめんな。

911 即ポリスコール。

呼び出し音10回。

これ、生死をさまよう状態で救急車を呼ぶ状況だったらブチ切れ案件です。

はよ出ろ!

南の島のポリスコールは、のんきでがっかり。

5分もしないうちにパトカー登場(やればできる)。ちょっとした接触事故なのに、パトカー3台は大袈裟ではないか?

ポリスは車検証と免許証を確認して、状況の聞き取りして、本部に無線で連絡してポリスレポートの引換用のナンバーを発行して、引換券に記入する。以上。

とくに、現場検証をするでもなく、接触個所の写真を撮るでもなく、ただただ職務を淡々とこなし、お帰りになりました。

おい。それだけで、ワタシは悪くないってこと、ちゃんとわかるのか??

あっさりと解散となったこの事故現場。

この現場は、実は非常に場所が良くない。

サイパンの中心街から南へつなぐビーチロードという大変通行量の多い道路。

どうか誰も知り合いが通ってませんように・・・。

願いも虚しく、すぐさま数人の知り合いより「事故大丈夫だったぁ??」とメッセージを頂く(ありがたい)。思っていたよりも多くの人が目撃していたようです・・・(恥)。

ローカルの友達よりこんなメッセージももらった。

Okay when you pick up the police report and it says you’re vehicle#1 , you’re good to go. If it says you’re vehicle#2 then you’re at fault. With insurances I don’t know how they work things out. I only deal with police reports.

もと警察官の彼が言うには、ポリスレポートでVehicle#1として書かれていれば被害者、Vehicle#2として書かれていれば加害者という意味らしい。

へぇ。知らなかった。良いこと知った。

事故に遭ったというのに、ちょっと得した気分にもなった。

と同時に、不安もよぎる。なぜ、あの時ポリスに、はっきりとどっちの過失か聞いておけばよかった・・・。さっきの得した気分と差し引きで、ちょいマイナス・・・。

やっぱり、事故なんて軽くたって起こすもんじゃない。


翌日、家のすぐ近所のホームセンターに買い物に来た。

買いに来たのはShoe Glue(靴用のノリ)

サイパンではスニーカーの底がよくとれる。底がとれるまで酷使すれば、日本でだってそうなることはあるとは思いますが、サイパンでは使わずに保管しててもとれる。一切使ってないのに・・・。

これは、サイパンの湿気と気温が原因ではないかと思っている。

ま、何が原因でもいいんだけど、とにかく取れた靴底を直したい。

ということで、ホームセンターでShoe glueが見つからなかったので、店員さんに聞くと、これがいいよっておすすめしてくれたのはこちら

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コンタクトセメント
両面に塗布してから溶剤などを乾燥させてはり合わせ、手でおさえる程度の圧力で接着する接着剤。 ボンドG17Z(170mlはG17)、ボンドG10Z(17OmlはG10)などが相当。合成ゴム系コンタクト型接着剤のこと。Weblio辞典より

へぇ。あのお店のお兄ちゃん、ナイスアドバイスじゃん。お兄ちゃん曰く、靴底を直すなら、そのあと動いても大丈夫なコンタクトセメントがいいよーって言ってた。

さすが、プロだねぇ~!

素直におすすめにしたがって、ご機嫌に入店するまで聞いたこともなかったShoe GlueのSの字も書いていないコンタクトセメントをレジに持っていこうとしたその瞬間。

Was it OK yesterday??

突然のお伺いに、何のことだかチンプンカンプンでしたが、どうやらこのお兄ちゃん、昨日の事故を見ていたようだ。

確かにこのお店から、昨日の事故現場は丸見えだ。

お兄ちゃんが曰く

お前はちゃんとずっと停まってたよなぁー!俺見てたぜー。後ろから、ぶつかってきてwww。そんで、お前のハズバンドが家から走ってきたなぁ。ポリスも来たしなー。あれ、向こうのFaultだろー??ww

めっちゃ見てんじゃん。仕事しろよ。

いや。。。待てよ。これは重要な目撃者じゃん♪ 万が一、ワタシが不利な立場になったら、このお兄ちゃんに頼れる!!

????

あれ・・・・なんで、このお兄ちゃん、うちのパパが家からきたこと知ってんの?なになに?この島のプライベートどうなってんの?

結局、さっきの重要な目撃者をゲットしたテンションからの差し引き・・・・またもや、ちょっとマイナス。

結局、少しずつマイナスが溜まっているような気はするけど、その前に何個かプラスもあったからまぁ、いっか。

さぁ、このポリスレポートの引換券。ポリスは今週の金曜日、つまり明日できるから取りに来いと言っていたが・・・。

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今までサイパンの警察で、いや警察だけでなくサイパンのあらゆる公共機関で、目的達成まですんなりいったことはこの18年間で1度もない。

果たして、受け取れるのか・・・。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。右下のハートマークでサイパンおみくじをひいていってください!

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サイパンのダイビングガイドAKARI(SAKURAMARINE)
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