最終話 サイパンからメディアとの付き合い方を考えてみた
前回、メールに添付されてくるイメージファイルの話をしたんだけど、何回も言うようにこれは物理的にイメージファイルが添付されているものではない。
イメージファイルと言えば、要するに画像ファイルなんだけど、もとをただせばデジタルデータなので、それが物理的に存在すると言っていいものかどうかというところもワタシにとっては非常にあいまいな概念なんだけど。数字の羅列が写真として視覚に認識されるようにしてくれる能力を持った”モノ”を通さない限り、それは数字でしかない。
ということは、人間の構成元素が酸素(65%)、炭素(18%)、水素(10%)、ナトリウム(3%)、カルシウム(1.5%)、リン(1%)、その他の元素あわせて(1.5%)でできてますよと言われて、その通りの割合でビーカーで混ぜたところで、人間にならないのと同じようなものと同じような気もしてきた。
それにしても、この世に存在する物質はすべて元素でできていることがわかった大昔からいろんな元素を特定して来た歴史に心を寄せると、当時の人たちめっちゃワクワクしただろうなぁと思う。
えええ!!炭とダイアモンドって同じ元素から出来てるの!!
こりゃ、一儲けできるかもしれん、うへへへ
と思う人が出てくるのも当然で、錬金術とか人造人間を作ろうとしたりとかそんな人の気持ちも、とても共感できる。なんか、ともすればできそうな気がするもんね。さらにそういう人物像を想像しながら「妖怪人間ベム」を書いた作者さんとか、いろんなところにワタシの心が飛んでいって1日が終わる。
そして、こういうしょうもないことを最初に書き始めるので、やっぱり当初のテーマについての結論に至らず、だらだらと連載となってつづいていくのです。
このnoteというプラットフォームは、ご丁寧に今何文字書いてますよと教えてくれるんだけど、今の時点で742文字も浪費している。
そろそろ怒られそうなので、本題に戻ります。
そのイメージがとっても良かった担当者Mさんに下記の条件をお願いしました。
・紛らわしくない形でクレジット(SAKURA MARINE)を表示していただくこと。
・サイパンの海ということがわかるようにしていただくこと。
本当に自分の見る目が合っているのか、正直めちゃくちゃ不安でしたね。本当にワタシが『この人ならちゃんとやってくれそう』と思った担当者Mさんだけど、また前回みたいにクレジットもわかりにくかったり、一瞬で終わったりしたら、みんなで楽しみにしててもまたガッカリさせちゃうなって。
サイパンでもNHKは観られるので、リアタイしてました。それまでの他の動画提供元がナショナルジオグラフィックとかで、多少焦る・・・。この並びでワタシの動画出していいのですか・・・Mさん・・・。
結果は・・・
ちゃんとSAKURA MARINEのクレジットがナショナルジオグラフィックと同じレベルでずっと表示されてる~~!
しかも、「サイパンの海」という文字をとっても大きなフォントで出してくれてる!!
これは、一緒にリアタイしていてメッセージをたくさんくださっていたリピーターの皆様とも大盛り上がりでした。
放送の後も、たくさんのメッセージをいただきました。
そして、びっくりしたのはこれですよ。
そもそも、ここで衝撃をうけていたのですが・・・・。タイトルの「ペニスフェンシング」って、まさかNHKさんがそのまま採用するとは思ってもいなかったんですよね。。。。
んで。
なんと、初めてTwitterのトレンドに載ってました
かなりパワーワードだもんね。
最終的には3万ツイートくらいに膨れ上がってました。
19時という日本の平和な食卓を「ペニスフェンシング」などというパワーワードで凍り付かせてしまったかもしれないことを思うと、非常にいたたまれない気持ちにもなる・・・。でも、ホントにこのタイトルをそのまま使うなんて思ってなかったんですよ。
ま、とにかく、ワタシの思った通り、いやそれ以上に真摯に対応してくれた担当者Mさんにさっそくお礼のメールしたよね。
もう、この感謝の思い伝えたいもん!!
そうしたら、すぐに
スタジオでは、もっと林先生や田中さんもヒラムシについて熱く語っていたのですが
編集でカットされちゃっていました。
とご返信いただき、こちらが知ることのできないスタジオの様子まで教えてくれました。
今まで、サイパンという環境にいるというおかげで、たぶん日本にいるよりメディアと関わることが多かったと思います。今回取り上げたテレビだけに関わらず、雑誌や本のお手伝いなどもしたこともありました。
その経験からメディアとのお付き合いというものは、最初のみ(向こうの)すごく熱量が高く、実際のオンエアや発売後のころには、とくにやりとりをした覚えはない。
たぶん、その頃にはきっと違う案件に向こうの熱量が行ってるんだろうな。
でも、実際に取材対象者の熱量は、オンエアや発売後に最大値をとることが多いので、そこできっと温度差を感じちゃうんだろうね。
とにかく、今回の担当者Mさんとのやりとりは、メールだけとはいえ非常にMさんの体温を終始感じ取れる体験でした。
これは、非常に勉強になった。
ワタシもダイビングという仕事をしてきて、この部分で前に働いていたショップのスタッフとケンカしたことを思い出した。
当時予約担当をしていたので、目の前に来ているゲストさんとまだ来る前のゲストさんと両方が大切だった。でも、そのスタッフはワタシの熱量が目の前のゲストさんに対して足りてないと言ってきたのだ。
ワタシの言い分は、目の前のゲストさんも来る前のゲストさんも両方大切で両方に同じ熱量を注いでいるつもりで、ただ単に目の前のゲストだけに集中したらいいアナタとは違うんだ!ということだったのだけど、今考えれば、ワタシの熱量の絶対量がきっとそのスタッフより小さかったから、ワタシに文句をつけたくなったんだなと反省してます・・・。
サイパンのダイビングってとっても良いよー!楽しいよー!と伝えたい立場から考えると、視点はいつでもゲストさん側ってことが大切で。ゲストさんにとってみれば、サイパンに行こうかな?と思った時点から旅の始まりで、空港で飛行機に乗る時点が全ての行程の絶頂値で、実際にダイビングをしているときは実はすでに熱量は下り坂なんじゃなないかなって思います。
ほら、楽しい旅行ってあっという間に終わっちゃうじゃん?
だから、校長先生のおっしゃるとおり、家に帰るまでが遠足なわけで、実は家に帰った後に旅行後の洗濯をしているときとか、翌朝から会社に行くときとか、その後の旅行の予定を立てるときまでが全行程なんじゃないかなとまで考えるようになりました。
今回の担当者Mさんとのお仕事は、ゲストさん(受け手側)が次の行程に入るまで、こちらの体温が残り続けるような仕事を改めてしたいなと思うことができるようになったとても貴重な経験となりました。
Mさん、今回はお声がけいただきましてありがとうございました。
ここまで読んでいただきまして、誠にありがとうございます。ハートマークをポチっと押して、サイパンおみくじをひいていってくださいませ。
メディアとのお仕事って実際いくらもらえるの??Youtubeチャンネルの登録者数爆上がりだったんじゃないの??とかそういうお話は、せっかくなので、興味のある方のみに有料記事で書きますね。興味のある方のみご購入下さい。